レモンテトラは体長4センチくらいまで成長するアマゾン原産の小型魚です。ショップに出回っているレモンテトラは恐らく9割くらいは東南アジアなどでブリードされたもので1匹数百円で購入することができます。じっくり飼いこむと、特にオスの体色はきれいなレモンイエローに染まりとてもきれいです。
同じ仲間では、アルビノレモンテトラ、スーパーレモンテトラ、名前は違いますがもしかしたら同種かもしれないボリビアレモンなどがいます。
▲スーパーレモンテトラ(タパジョス川産)
左は最初の体色、右は飼いこんだ同じ魚
飼育についてはとても丈夫な魚で飼育は容易です。水温は26度前後、水質は中性前後で問題はありませんが、弱酸性の水質でじっくり飼いこむととてもきれいな体色になってくれます。
エサもなんでもよく食べてくれるので、人工飼料や冷凍アカムシ、イトミミズなどを与えるといいと思います。ちなみに目に余るほどではないのですが、レモンテトラは草食性がつよいらしく、エサ不足になると水草の新芽をかじったりすることがあります。
▲飼いこむ前の状態
混泳については、レモンテトラは温和な性質なので、こちらから他魚を追い掛け回すようなことはほとんどないと思います。主に中層を泳ぐ魚なので、底を泳ぐ魚のコリドラスや、表層を泳ぐハチェットあたりが特に相性が良いと思います。
繁殖については、水草がたっぷり繁茂したレイアウト水槽では知らない間に稚魚が泳いでいたなんていうこともありますが、狙うとなると難しいです。
メスは水草の茂ったところに0.5ミリほどの粘着性の卵を一度の産卵で300個ほど産みますが、産んだそばから食べられてしまうことがほとんどです。
うまくいくと産卵から3日ほどでふ化し、しばらくは卵のうから養分を吸収し、卵のうがなくなったころから泳ぎ回り餌をとるようになりますが、いかんせん稚魚が小さいので、青水やインフゾリアあたりを用意してあげなければなりません。
それではまた次回~ノシ