▲レッドファントム・ルブラ(メス?)

あけましておめでとうございます。

新年一発目の更新はレッドファントムで行きたいと思います。

写真はいつものことながらブレててすみません・・。

 

ワイルドではアマゾン川の上流域に生息する体長4センチほどに成長する小型のカラシンの仲間で、東南アジアからのブリード物も多く出回っています。ブリード物は「レッドファントム」、ワイルドものは「レッドファントム・ルブラ」などと名前を変えて差別化されていることが多いようです。名前に「レッド」とつく通り、弱酸性の軟水で飼いこむと体色が赤くなりますが、「ルブラ」と呼ばれる種類はより赤くなります。

購入価格もワイルドものはブリード物よりも多少高いですがそれでも500円以下で買えることがほとんどだと思います。

 

飼育環境について水温は26度前後の弱酸性の軟水で問題はありませんが水槽導入当初は多少白点病にかかりやすい面もあります。しかし1度慣れてしまえばとても丈夫です。

エサは人工飼料、冷凍アカムシ、イトミミズなどなんでもよく食べます。

混泳については、同種間で多少の小競り合いはあるもののそれほど問題はないでしょう。発情したオス同士のけんかはひれを広げてとてもきれいです。

 

ざっくりですがオスとメスの見分け方は、成魚のオスは背びれと尻ビレがメスに比べると長く伸び、赤の発色もメスに比べると派手になります。一方メスはオスに比べると体色も多少地味(ルブラはメスでもきれい)で、背びれに白っぽい縁取りと黒い点があります。幼魚のうちはオスにもあるものなので、確実にオスメスの判別に使うのは難しいところですが、参考にはなると思います。

 

繁殖については、水草がたっぷりと繁茂した水槽で自然と増えたってことはありますが、狙うとなると多少大変かもしれません。

メスは粘着性のない非常に粒の小さいタマゴを水槽の底にばらまくだけなので、他に魚がいると恐らく食べられてしまいます。なので、繁殖用の隔離水槽を用意して水流もあまり強すぎると流されてしまうので緩くした方がいいでしょう。

何も問題がなければ48時間以内にふ化し、ふ化後数日はほぼ動かずヨークサックから養分を取り込んで成長しますが、ヨークサックがなくなると泳ぎだしエサも食べだします。

稚魚のえさはブラインシュリンプや最近よく聞く青水、いわゆるアオコを与えるといいと思います。

えさを与えるようになると水がとんでもなく汚れるようになるので、水替えはごくごく少数をまめに、水槽の大きさにもよりますが、コップ1杯でも、ペットボトル1本でもいいので少量を毎日やってあげるくらいの気持ちで行くとよいと思います。

 

最後に産ませるコツですが、これはレッドファントムに限ったことではないですが、水質に軽くショックを与えることが産卵を促すトリガーになることがしばしばあります。

あまりに大きなショックを与えると死んでしまうので非常に危険ですが、方法としては水替えのインターバルをいつもより長くとってみるとか、水替えの量をいつもは3分の1だったところを半分にしてみるとか、水替え時の足し水の水温をいつもより少し下げてみる。。などです。

ですが、キケンな方法なのでこの方法を行う際は自己責任ででお願いします。