上司の命令とお客様の要望が正反対だったとき、どうするか。

 

イソップのコウモリの寓話みたいに両者に良い顔すればいいのかな。

 

たとえば、上司には「あのクライアントはめちゃくちゃな要望しかしなくて参りましたわ」と報告し、お客様には「うちの上司は頭が硬くてねえ、私も何とかしたいと思っているんですけど・・・」って感じにね。

 

もちろん、こういうやり方は良くない。

 

上司にもお客様にも納得してもらうような第3の案を提案をするのが正しいと思う。

 

たとえば、上司にはきっぱりと「あのクライアントの要望は○○で、当社の基準は△△なので合致しません。そこで□□で話をまとめたいのですがどうでしょうか」と提案する。

 

もしくは、クライアントに「うちの会社の基準は△△です。このままでは要望に応えられません。そこで□□という提案をしたいのですがいかがでしょう」と提案する。

 

まあ、こんな感じかな。

 

でも、自分軸のない人は、これができないんだよね。

 

やろうと思っても自分の中に基準がないからやり方が見つからない。

 

結果、やっぱり流されてしまう。

 

自分軸とは、人それぞれが持っている信念、流儀、美学、哲学などを言う。

 

興味、能力、価値観の一致点と言ってもいい。

 

これのない人は、他人からどう見られるかを基準に、あっちにフラフラ、こっちにフラフラしてしまう。

 

 

 

 

なんて話をしたら、「分かる分かる、私も親に厳しく躾けられたんで、軸のようなものがありますよ」なんて反応に出くわしたことがある。

 

まあ、たしかに「他人に迷惑かけちゃいかん」「うそをついちゃいかん」みたいに親から刷り込まれたものも、それを破るときけっこう心理的な抵抗があるから、自分軸のように機能するかもしれない。

 

でも、それが自分軸かと言ったら、ちょっと違う。

 

親や上司から刷り込まれた価値観は、しょせん親や上司の価値観であり、自分軸と言うより他人軸なんだよね。

 

たとえ、それが社会的価値観を代弁するものであっても、価値観だけでは自分軸にならない。

 

自分軸のある人って、人生のなかで、繰り返し「仮説→実験→仮設の見直し」を回してきたのだと思う。

 

軸の意味が回転体の中心にある棒のことを言うのだから、まさにそれである。

 

つまり、試行錯誤する人生を送っていると自然と自分軸は出来上がり、そして次第に、その自分軸を中心に試行錯誤するようになる。

 

こういう人はかんたんに流されたりしない。

 

逆に言えば、かならずしも人の命令どおりに動かない面倒くさい人でもある。