労働生産性を上げるなら、一人一人の性格に合った「やりがい」を持たせるのが一番だ。
そのための提案として、心理学者ホランドが分類した「現実的タイプ」「研究的タイプ」「芸術的タイプ」「社会的タイプ」「企業的タイプ」「慣習的タイプ」それぞれのタイプ別のマネジメントを考えてみた。
■現実的タイプのやりがい
現実的タイプを分かり易く言えば「職人」である。
物や道具を扱うことを好み技術関係の仕事を得意とする。
「職人」って言ったけど、頑固者というわけじゃない。
このタイプは組織的な活動も好んで行う。
ただし、仲良しグループは肌に合わず、具体的な指示に従って黙々と作業することに「やりがい」を感じるようだ。
したがって、現実的タイプの人は「社会的タイプ」と馬が合わない。
現実的タイプの興味はモノなのに対して、社会的タイプの興味は人なので、一緒に仕事をすると衝突することがある。
彼らは「組立」という作業を中心に人付き合いをするし、そこにやりがいを感じる。
■研究的タイプのやりがい
研究的タイプを分かり易く言えば「学者肌」である。
好奇心が強く、物事の原理などについて探求したがる。
短絡的な意見を嫌い、しっかり分析しようとする。
そのため、見識のあることについては、明確に意見があり、それを表明する。
どうやら創造的な活用をしているときに「やりがい」を感じるようだ。
馬が合わないのは「企業的タイプ」である。
研究的タイプの興味は「理由」なのに対して、企業的タイプのそれは「結果」なので正反対である。
彼らのやりがいは「探求」であり、「結果」にこだわることはしない。
■芸術的タイプのやりがい
芸術的タイプはそのものずばり「芸術家」である。
あまり慣習にとらわれず、創造的なことに没頭するのを好む。
感受性が強く、些細な質感の違いや変化に敏感に反応し、それを表現したがる。
馬が合わないのは「慣習的タイプ」である。
芸術的タイプは感情的・直観的・感覚的であるのに対して、慣習的タイプは機械のような面があるので、お互いに理解が難しい。
彼らのやりがいは「表現」であり、決まったことをやらされるのは苦痛なのである。
■社会的タイプのやりがい
社会的タイプは「人好き」である。
対人関係を大切にし、教育、人の援助などの仕事を好む。
ボランティアなど、社会的な活動にも積極的で、支援や教育などの他人への働きかけをすることが多い。
彼らのやりがいは「人間関係」である。
■企業的タイプのやりがい
企業的タイプは「企業家」である。
リーダーシップを取り、目標達成を好む。
バイタリティがあり、目標を達成させるために他人への働きかけをする。
彼らのやりがいは「達成」である。
■慣習的タイプのやりがい
慣習的タイプを簡単に言えば「役人」である。
責任感があり、データなどの情報を体系的にまとめるのが得意である。
緻密な活動を好み、明確で順序だった仕事に没頭できる。
彼らのやりがいは「コツコツやる」ことである。