【ルート66〜グランドキャニオンへ】

本日の目的地Kingmanを目指しインターステートハイウェイ93号線を走る。30フィート超のクラスCだが道も広く快適。車両はフォードF450ベースで馬力も充分。ホイールベースが長い事とリアオーバーハングが尋常じゃない事さえ気を付ければ、アメリカ大陸では何の問題も無く快適に走れます。果てしなく続くまっすぐな道が荒野を貫き、"ザ アメリカ"と言った雰囲気でテンション爆上がり。時おり見かけるポツンと建っている建屋と、ボロい車がアメリカの大地を演出している。

キャビンでは娘達はゴロゴロ寛ぎながら広大な大地をボーッと眺めての移動。何とも言えない幸せな時間が過ぎて行く。







しばらくするとフーバーダム付近でワインディングロードとなるが道はしっかりしており不安は無い。日本には無い何処かで見た独特の雰囲気だと思っていたが、妻の「なんかディズニーランドの景色っぽい」という言葉になるほど!と。確かにビックサンダーマウンテンの世界のようである。⁈違う。ディズニーランドがこの世界観を模している事に気付き自笑。コレも時代だなぁと。

ひたすらまっすぐな道を2時間程走り、キングマンの街に到着。

キングマンの街並みは穏やかなロードサイドタウンといった風情。私のお気に入りのアメ車が普通に行き来する景色が広まり最高に楽しい。

車好きにはたまらない時間が過ぎていく。

本日の停泊地は此処なのだが時間があり未だ明るいので30分ほど通り過ぎた所にあるハックベリー雑貨店迄足を延した。



いよいよ此処からが夢のルート66である。アメリカ開拓時代に思いを馳せ30分程で突然ロードサイドに小さな店が現れた。

如何にもアメリカン雑貨店と言った風情。小さな個人商店なのに世界的に知られているというアンバランスさが面白い。

気のいい陽気な店主も印象的であった。










買い物を済ませてキングマンに逆戻り、KOAキャンプ場で停泊。明るいので気付かなかったが既に時間は19時を回っており受付は閉まっていた。だが日本から予約済みなので書き置きがあり問題無く指定のサイトに停泊。フルフックアップしてモーターホーム初日の宴会となった。












4月29日 Kingman to Seligman to Grand Canyon

翌朝、寝覚めのコーヒーを挽いて外のベンチでいただいた。最高の朝。





荷物をまとめキングマンの街で有名なMr D’sで朝食。ボリューム満点のモーニングセットで大満足。







食事後ルート66の復興に活躍された理髪店な店主の歴史などを学べる資料館に立ち寄った。此処もhistoricハイウェイを走るなら是非押さえたい所だ。



あらためてルート66をセリグマンを目指し車を走らせる。危険も無さそうなのでY君に運転してみる?と勧めた。是非!との事でドライブインに立ち寄り、交代。場内で少し練習して出発。以前なら私はひたすら運転手だが助手席に乗りゆっくり景色を眺めての旅も良いものである。



30分程でSeligman着。Y君はこの地を数ヶ月前に訪れたばかりゆえ見所やフォトスポットを知っていた。この時は弾丸ツアーだったようで今回はマイペースで巡る事に満足のようだ。

セリグマンは古き良き開拓時代の面影を残す田舎町。ロードムービーのセットさながら!?の景色で本当に住み着きたいと思えた。こんな所で余生をゆったりと過ごすのも悪く無いな。と妄想。











此処からはルート66をはずれ北進。いよいよGrand Canyonを目指して駒を進めた。しばらく走ると標高も上がり様相が次第に変わってくる。この辺りから次第にRVが増えて来た。チラホラとGrand Canyonの文字が見え始め、道も狭くなり始め、荒野から緑溢れる高原の気配が漂ってきた。ところで我々が借りたRVもそこそこデカいのだがこの辺りに来ると更にデカいクラスAのモーターホームにジープを牽引したRVをしばしば見かけるようになって来た。日本とはスケールが違いすぎ。日本でデカいと言われるキャンピングカーもこちらではコンパクトサイズ。日本のキャブコンサイズがこちらでは軽キャンパーの様な感じである。そんなことを思いつつ同じエルモンテRVのクラスCの後に続いて走らせているとグランドキャニオン国立公園サウスリム入口のゲートに到着。此処からは有料ゾーンで滞在期間を申告し所定料金を支払った。今回の旅で気付いたが以前と違い現金はほぼ不要で全てがカードで事足りる。昔は現金かトラベラーズチェックの残高を気にしつつの旅だったが便利この上ない。が青天井で使えると言う恐ろしさはある。

比較的早い時間に公園内のRVパーク到着。先日と違いパーク入り口の受付で手続きして入場。此処もフルフックアップであり、本日も快適な夜が過ごせる予定…であった。

夕暮れ前に遂にグランドキャニオンを拝みに散策。公園内は大変広いが無料シャトルバスが走っておりコレに乗り各所を巡った。視野に収まらない次元の違う景色に圧倒され、感動。夕暮れは園内のハズレにあるサンセットが美しいホピポイントで美しい日暮を拝んだ。標高は富士山5合目ぐらいであり、風も強く防寒具は必須だ。










最終バスで再び真っ暗になったRVパークに戻りモーターホーム内2日目の宴会。ベガスで買い込んだ食料でオーブンを使ってピザを焼こう!と思ったが⁇使い方がわからない。普通は見ればわかるものだと思いボタンを色々押してみたがうんともすんとも動かない。まさかの故障?此処で気付いたのだがそういえばなんか電灯も暗いような…。自分のキャンパーでバッテリー切れの時とよく似た症状である。フルフックアップ故電力不足は無いはず。電源ポストのブレーカーをチェックしたが落ちてはいない。となればキャンパーのコンバータの故障⁇と色々調べてみたが原因不明…。念の為と思いジェネレータを起動すると、全てが完璧に稼動するでは無いか!再度調べてみたら電源ポストのブレーカーは落ちていないにも関わらず電力計の円盤が回っていない!…何と電源ポスト本体の故障であった。が気付いた時は既に夜で管理人は不在。という事で思わぬところでジェネレータのお世話になったのだ。

そんなハプニングがあったが、夜も予定通りの宴会が快適にできたのであった。




翌朝に続く…。