飛龍プロジェクトに関する、その5です。

今回は、艦橋と飛行甲板の話です。

 艦橋自体は、前に書きました通り、クラブメンバーがフルスクラッチで作成してくれました。信号灯や艦橋内に照明もLEDをセットしてくれていますので、そこにどんな信号を送るのかが、問題になります。 LEDへの電料供給は、単なる一定電圧をかければ良い室内灯と、モールス信号を発する信号灯用の系統の2系列になります。信号灯用のモールス信号は、航空機の翼端灯で活躍してくれたH尾さんがPIC でプログラミングした回路を作ってくれたので、それを組み込んでいます。
モールス信号の中身は、「我、発艦準備宜し」だとか、私にはよくわかりませんが。

 艦橋の中身は、この通りです。それとなく内部も再現されています。添付されている士官、水兵は、これも我がクラブのメンバーが、ネットでデータを見つけて、3Dプリンタで出力してくれました。

 飛行甲板は、図面を1/72サイズまで拡大して、そのサイズに合わせてタミヤプラ板を加工して作成しました。木製の飛行甲板部分は、必要データをPCで作成し、出力したものを厚手の紙にカラーコピーして、プラ板に張り付けています。


 プロペラ駆動用のメカは、100均で買ったA5用のペーパ収納ボックスを3個連結して、1列5機分の駆動装置を作り、これを2列にしています。
 飛行甲板を取ったらこんな感じです。

 この上に、プラ板で作った飛行甲板を乗せているだけです。但し飛行甲板の表面が紙なので湿気の影響を受けやすく、甲板が反ってくる場合があるので、その対策をいくつか組み込んでいます。
 さて、この艦体の甲板下部分は、プロペラ駆動用、翼端灯点灯用、LED信号用のは3系統の電気回路を組んでいます。
 それぞれ使用する電圧を変えていますので、電圧を変換するから簡単な電源ボックスが必要になりました。基本方針は、モバイルバッテリーやAC100Vからの変換ができるDC5Vをベース電源として、降圧回路を2系統組み込んでいます。写真で示しますが、三つのスイッチは、左から プロペラ駆動、信号灯、翼端灯用の電源スイッチで、スイッチの下にある回路は、直流5Vで導入した電圧を降圧させるための回路を二つ並べています。そして、5V、4V、2.7Vの3系統の電源コードを飛行甲板下のメカ部分に導入しています。

駆動部分が2系統ありますし、その間の接続のありますので、結構ごちゃごちゃですが、まあ、展示会ではほぼ問題なく作動してくれました。

 今回はここまでにします。これまで、空母飛龍 艦体の説明をしてきましたが、次回は艦載機の説明をしたいと思います。
 それでは、気が向いたらまたお付き合いください。