「チャム聴こえないんだけど?何?」
嗚咽しながら、
「あのね。私もバカだったのよ〜!契約書の転生の欄は万一転生した場合。自分で好きな動物を選択できたの。勿論。ヒトも選べる。」
少し落ち着いて来たのか饒舌に語り始めた。
「ヒトならどこの国で肌の色。瞳の色。髪の色。性別までえらべる。犬や猫なら種別と色。ただし、性別は自分で決められない。犬や猫を選んだからって、人に飼われるペットとは限らない。ライオンを選んだからって、野生動物なのか?動物園のライオンなのかわからない。それを承諾した上でサインするの。それでね。私は絶対転生せず、ゴールドエンジェルになれるとおもったから。ゴールドエンジェルになると、神様の側近。本当に神様のお側で仕えることができる。そして、そのうえはプラチナエンジェル。プラチナエンジェルを通過したら、そこから神様の試験があって、突破すると神様になれるのよ!」
神様って元は天使だったの? 展開がわからない。というか?まだ、転生したら何になるのか聞いてない…。前置き長いな。
「それで?チャムは何になると書いたのよ?」
「うぇーん。それがさ。先輩とやり合って、私、失敗しないからって、書いちゃたのぉ〜。先輩はちゃっかり人間って書くなんてひどいわ〜!私ね。
ダンゴムシって転生の欄に書いてしまったのよ!」
「え〜!!ダンゴムシ?」
聞くんじゃなかった。そもそも、なぜダンゴムシなんて書くのよ!おかげでキャンセルしてって言いづらくなったじゃないのよ。
これでキャンセルして、チャムがダンゴムシに転生したなんて、後味悪いわ!
だけど、拓実と出会えないの。そんなの嫌だ。
「チャム!散々人をおマヌケ扱いしといて、聞いて呆れるわ!!
でも、私のせいでダンゴムシになられても後味悪い!わかった!キャンセルしなくてもいいわ。ただし、条件がある。それをのんでくれたら20歳に戻って。やり直ししてもいいわ。」
つづく