なぜだろう?私からみんな離れていくわ。たった一人を除いて。

私がかわいいからきっと嫉妬してるのね?

大丈夫。だから私。目立たないように質素に地味にふるまってきたのに。

かわいいって罪ね。

あれは小3の頃だった。

私がかわいいから。腕をつねられたりした。
でも。私はわかっていたわ。彼等は
私を好きだってこと。照れなくていいのに。
ストレートで受け止めたのに。子供の頃って。初心なのよね。

現に同級生の女の子たちが庇ってくれたのよ。学級委員の内田さんが言ってくれたのよ。

『夢子ちゃん、あいつら、夢子ちゃんのことが好きだからいじわるするのよ』って。

救われたのよ。その言葉にそうよ。きっとそうだわ。

それから彼等に『私のことが好きなんでしょ?内田さんがそう言ってくれたわ。痛いけど。いいわ。つねっていいわよ。許してあげる』って。腕を差し出して言ったら。照れたのね。

『お前、気持ちわりー。』って一目散に駆け出していったのよね。

それから、内田さんがなぜか怒ってて。
話してくれなくなったのよね。

内田さん、もしかして、彼のこと好きだったのかしらね?

内田さんって。クラスには影響力あるから
それから、クラスの女子も男子も私に近づいて来なくなったわ。

でも。わかっていたわ。私は高嶺の花なんだわ。だから近づいてこないのは…。

それなのに、クラス1地味な大人しい
宇都宮さんが話しかけてきた。

『夢子ちゃん、大丈夫?』

大丈夫?って。私は何を心配されているのかしら?

そうね。窓の外を眺めていたから、悩んでるようにみえたのね。


『大丈夫よ。私、黄昏れていたの。ロマンチックに浸っていたのよ。』




『あ?…そうなのね。』宇都宮さんはにっこり笑ってくれたのに。

隣にいた男子が

『え?ロマンチックに?』

何が可笑しいのか笑っていたわ。

そんなことしても私はあなたごときにおちはしないわ。

かわいそうに。

『かわいそうにね。私、あなたなんか相手にしないんだから。そんなので私に振り向いてもらおうなんて、勘違いしないでほしいわ』

『あ?誰がお前なんか?きもちわりー。』

それから、私の周りには宇都宮さん以外は近づいてこなくなったわ。

宇都宮さんは地味な子だけどよく見ると私の次にきれいな顔立ちしてたわ。

類は友を呼ぶのね。

宇都宮さんも言ってくれたわ。

『夢子ちゃんが、かわいいから。みんな無視したりするんだよ。気にしちゃだめだよ。』

可愛い子は可愛い子に嫉妬はしないのよね。

優しい宇都宮さんという友達ができた夢子は
勘違いが更に拡大していくのであった。

つづく…、