シズカ。僕は君を守りたい。
傍にいたい。
でも、わかってるから。僕は犬なんだもの。
会いたいよ。けれど、ご主人様のとこへ来ては君は幸せになれない。
『幸せになれない』
『おはよう。エース。アータ、このミケ様がいるから、幸せでしょーが!失礼しちゃうわ。やーね!もう。』
気がつくと僕は無意識に言葉にしていた。
ミケはいつからそこにいたんだろう。
不思議にミケを見ていると。
『あら、アタシに惚れたの?あっオカミさん?オカミさんはウチにまだいるわよ。アータが心配なんだってさ。図体はアータの方が数倍大きいのに』
『ミケ、シズカはやっぱここに来ないほうがいいんだ。昨日からシズカじゃない女の人がここにいるんだよ。だから、来ないほうがいいよね。僕はシズカを好きだから悲しませたくないんだ』
『そーね…。アータ。少し成長したわね。ただ、あたしらはそれも止める手立てがないのよ。来ないでとも会いたいとも伝えられないものね。』
そうだ。僕にはそれもできやしないんだ。
どうすればいいのかな?せめて、シズカを悲しませたくない。
どうしたら、シズカは笑えるの?
誰か教えてよ。
笑っててほしい。ここへ来ても、悲しい顔させたくないんだ。
どうすればシズカは嬉しいのかな?
せめて、笑っててほしいんだ。
つづく
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