あー疲れた。だが、客から呑まされて少しホロ酔い気分だ。

深夜3時…。静香は帰ったかもしれないな。
あれ?部屋に灯りがついている。

あいつは俺を忘れられないんだ。俺に抱かれたいんだな。気持ちいい加減で酒も入ってる。
わかったよ!抱いてやるよ!

案の定。静香は無防備に縁側で寝ていた。
ほらな。お前は俺に抱かれたいんじゃないか!

庭の方から何かの気配がする…。庭を覗くと犬だ!そうだ。今日は犬が来たんだった。酔いで静香の肉体に気をとられていた…。シェパード!確か名前はエースって聞いてる。

でかい!噛みつかないよな…。
『…エース…。』

名前を呼ぶとキョトンとして俺に近づいてきた。

恐る恐る背中を撫でてやった。

尻尾をふってるじゃないか。可愛いじゃないか。

『お前がエースか!よかったな!お前、保健所に行かなくてすんだな。よしよし』

俺と一緒だな。人間なんて信じられないからな。

『エースお前は殺されるとこだったんだぞ!わかるか?人間なんて酷いもんさ!
けどお前は俺を裏切らないもんな。今日から俺はお前の飼い主だかんな!
心配すんな!保健所なんて連れてかないからな』

エースは俺の話を聞いてるんだろう。
首を傾げて俺をみた。

犬の仕草は可愛いな。女みたいに我が儘も言わない。俺に従うんだもんな。

『よしよし。また遊んでやるからな。俺は女を今から抱いてやらなきゃいけないんだ。ちょっと、待ってろよ』

つづく

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