<妙なるたわ言(21)「男心」について>



 街を歩いている。(いい女いないかなぁ)と思う。


 やきとり屋に来ている。(いい女いねぇかなぁ)と思う。


 スケベなのが男だ。



 (モロボシチャンスで無制限にならないかなぁ)と思う。会社の帰りに、パチンコ「ウルトラセブン」で大勝ちするつもりだ。


 (レース結果の載った新聞が、1日早く手に入らねぇかなぁ)と思う。待ち遠しい週末に、「有馬記念」で大穴を当てるつもりだ。


 儲けたがるのが男だ。



 明日はゴルフ。すがすがしく晴れ渡った空の下、グリーンを踏みしめ株の高騰などについて話し合い、新しいクラブを振っているのを思い描くと、うれしくて眠れない。


 あさっては魚釣り。波の打ち寄せる静かな岩場で、ワンカップ片手に上役の理解の無さなどについて語り合い、浮きの上下するさまを見つめているのを想像すると、楽しくてまんじりともしない。


 遊びたがるのが男だ。



 「あたしとナイター中継とどっちが大事なの?」と攻め寄られ、「ナイター」と答える。


 「あたしとお母様とどっちが大事なの?」と詰め寄られ、答えに詰まる。


 のらくらしているのが男だ。



 男には、子孫繁栄の本能があり、生活向上への野心がある。そして男は、おもしろいことしかやらず、いいかげんだ。



 ある日歩行者天国をブラブラしていると、すれ違ったミニスカートの女性に、彼がそっと目を走らせている。あなたは口をとがらせる。「あたしという者がありながら、どこを見てるのよ浮気者」


 「え、何を?」


 ひざ上20センチのスカートの女性を、彼は見ているようで見ていない。見ていないようで見ている。男の視線は無意識なのだ。れっきとした彼女がいながらも、目移りするのは男の習性だ。


 男心は正直だ。



 公園を散歩していると、重そうな荷物を見かねて、彼が持ってくれると言っている。あなたはやんわりと辞退する。「大丈夫、気にしないで」


 「え、何で?」


 (男に手荷物は持たせたくないわ)と女は考える。トイレットペーパーの12ロール入りも、生ゴミの袋も持ってほしくない。何はともあれかっこ悪い。男の両手は、いつもフリーで颯爽としていてほしい。いつでもすぐに戦えるように。男は外に出れば、最低7人の敵がいる。親切ごかしにデレデレしている場合じゃない。女を悪者から守ってくれなくちゃ。女のバッグを持ってくれるのは、真の男のやさしさじゃない。男のやさしさは目に見えない。後になってわかる。「男は黙ってサッポロビール」


 男心は偉大だ。



 海辺を散策していると、言い争いをしているアベックがいて、彼は笑いながら眺めている。あなたは思いあまったように伝える。「Xさんの彼女を、親友のYさんが横取りしたんですって。信じられないわ」


 「え、何が?」


 (よくあることだし、どうにもならないことだな)と男は考える。行為そのものは許しがたいとしても、そうなってしまったものはしかたがない。女性の側にも問題があるのだし、起こってしまったことは取り返しがつかない。ため息をついて忘れるか、苦笑いしてやり過ごすだけだ。こぼれた水は元へは戻せない。そこには動かぬ事実があるだけだ。つべこべ言ったところで、何ひとつ変わらないのが男にはわかっているし、じたばたしたところで、何ひとつ始まらないのを男は知っている。食い下がるべき時と引き下がるべき時があるのを、男は区別している。男は物事を、理性的に判断する。


 男心は柔軟だ。



 一日の終わりに、あなたは改めて彼に訊ねる。「あたしの中でどこが好き?」


 「え、何?」


 戸惑いながらも彼は答えてくれる。「足」 「いや全部かな」


 背中がムズムズしてきそうだ。あなたはもうひとつ彼に訊ねる。「自分の中ではどこが好き?」


 彼は即答する。「目」 「それに足だな」


 あなたはもっともだとうなずく。(きれいな二重まぶたに長いまつ毛。大きくてパッチリした澄んだ瞳)(それに足もほどよく長いわ)


 彼はつけ加える。


 「何しろ右目も左目も、いまだに1.5だからね」


 彼は視力のことを言っていた。「それに100メートル12秒フラットで走れるよ」


 男は見た目を第一主義としない。男は身体機能と運動能力を優先する。男は頭がいい上に健全で、ケンカが強くなきゃだめだ。「腕白でもいい。たくましく育ってほしい」丸大ハム。


 男心は冷静だ。



 限りないロマンに、果てしない美学。男の世界に、女は立ち入れない。ダンディーに該当する女への賛辞はない。あえて言うなら、ヒステリーか。


 ハンサムに相当する女の形容もない。伊達な男社会に入り込むなら、女は変わらなくちゃいけない。と自分に言い聞かせる。


 男は一国一城の主であり、一家の大黒柱だ。なのにその職業は、「旅人」だ。


 ルー大柴もそう言っていた。


 男心は深遠だ。



 ではおしまいに、本日の一句。


 「傾城(けいせい)は ハンサム以上の褒め言葉 時に女も 城を傾け」 女も侮ったもんじゃない。「女こども」とひとくくりにされるが、「男こども」だってかわいいもんだ。男と女は、持ちつ持たれつ。


 「傾城」は「傾国」とも言い、国をも傾けさせるほどの美人。


 次回もヨロピクピク。



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