思っている人は多いだろう。
確かにピーク時は年間1000トンの産金量であったことから、世界一位の座にあったのだ。しかし、アパルトヘイトの廃止、
労働者の賃金上昇から採算がとれず閉山、倒産、した鉱山会社が続出し産金量の減少が続いているのである。最新の2015年でみると140トンにまで減少しているのだ。
2015年の産金量一位は中国、二位がオーストラリア、三位がロシア、四位がアメリカ、五位カナダ、六位ペルー、そして
南アフリカとなる。
八位はメキシコ、九位ウズベキスタンとなる。
南アフリカは産金量の減少が継続しており、2016か2017年にはメキシコに
抜かされ八位に転落するだろう。
南アフリカが転落した理由はコストが最大の原因であるが、品位が低いことが影響している。埋蔵量は世界一位にある南アフリカが再び一位の産金量になるには大幅に金価格が上昇しなければ不可能。金は1200ドル後半で推移しているが、常に2000ドルを上回る水準で推移する時期が来ることだ。
商業ベースでの産金はあと19年で終わるが、商業ベースで採算のとれる新鉱山が発見されればもう少し伸びることになる。
商業ベース度外視であれば数百年は採掘可能だが、大赤字になりながら採掘するもの
はいない。商業ベースの金は三分の二が掘り尽くされたのである。採掘技術も進歩した現在、残り三分の一は19年で採掘でき
てしまうのである。