ジャパンビバレッジの買収先が注目されて
いたが、最有力候補のサントリー食品に決
定した。買収額は1500億である。1
2%出資していたことから大方の予想どお
りの結果である。rootsブランドは残るよう
だが、サントリーBOSSとの差別化は難し
いため、rootsはそのうち消えるだろう。
業界トップのコカ・コーラの背中が見えて
きたサントリー、キリンビバレッジやダイ
ドードリンコとの差を拡大しシェア拡大を
図る。
オランジーナ買収の実績をもつ経営者、今
後もM&A戦略で売り上げ拡大を図るだろ
う。
サントリー食品は今回の買収で連結ベース
で1700億の売り上げ増加となるが、
経常利益ベースで70~80億の増加に
すぎない。予想を上回る1500億の買
収額は高すぎたのではないか。競争激化
の国内での買収ではなく、成長著しい
アジア展開への投資をすべきであった
のではないだろうか。
M&A戦略には賛成だが、今回の内容はいた
だけない。今回の買収は成長のためではな
く、守りのM&Aであることが鮮明である。