米国の雇用統計が予想を下回り、景気回復の減速観測が強まったことでドル売り円買いが進んだ。米国は自動車と住宅の二大産業が回復傾向にあるため、景気は徐々に回復していくことだろう。しかし、欧州市場に暗雲が立ち込めており、欧州向け輸出の減少が懸念材料と言える。
欧州市場はフランス・ギリシャの選挙を控え、緊縮財政路線の踏襲に懸念が出始めている。フランスのサルコジは苦戦しており、再選が難しい状況。ギリシャ与党も議席数を大きく減らすことは間違いなく、緊縮財政が難しくなる可能性が高まっている。ユーロ圏の足並みが崩れることになる。