３月２４日のＮＹ金終値は1662.4ドルである。このところの米ドルの上昇と、ユーロソブリン問題の危機後退を背景に
金売りが拡大し、一時1600ドル前半まで下落した。今後本格化するであろうユーロソブリン問題はユーロ圏はもちろ
ん欧米金融機関を巻き込みんだ金融問題に発展する。既にヘアカットで損失を被った欧州の金融機関は、再び巨額
のヘアカットに応じなければならなくなることから金融市場は経験したことのない混乱に陥ることになるだろう。
現在、金は１６００ドル台で推移しているが、先行きペーパーマネーの信用は必ず低下することから、実物資産は
今以上に買われることになる。既に３／２を掘りつくし、残りの３／１については品位が低く、産金コストが上昇する。
最大の埋蔵量をほこる南アだが、低い品位のためにコストが上昇し、今では産金量年間２００トンと中国、オーストラ
リア、カナダ、ロシアに抜かれ５位と低迷。南アの閉山した金鉱山を再開するには、金価格の大幅な上昇が必要で
ある。需給が逆転してから既に１０年を超えており、改善されるとすれば金価格の大幅な上昇により、低い品位の
金鉱山の開発や閉山された鉱山の再開により産金量が増加するときだろう。
今からでも遅くない。金積み立てで、コツコツと金を貯めるこを勧める。ドルコスト平均による購入は、先行き上昇が
期待できる物への投資で大きな効果を生むのである。過去最高値の１９００ドル台は年以内に更新される。３～４年以
内に２０００ドルを突破する。５～６年以内に２５００ドルをつけることだろう。