夢を見たらしい。
史実やら考証やら滅茶苦茶、だから夢だ。夢を見たのだ。
日曜の深夜、目を覚ました。ボクは小学4年か5年。
なんとなく階段を降りて居間へ行くと、暗闇のなかでテレビが砂嵐を映し出していた。
ボクは誘われるようにテレビの前に座り、砂嵐を暫く眺めた。
ふと、テレビの上の時計を見ると、針は午前二時を少し過ぎを示していた。
サー プッ
ツー
なにか番組が始まったみたいだ。
テレビから賛美歌らしき曲がながれ、頭に輪っかを乗せた天使やら神様らしきものが描かれた、古そうな絵画が映し出されてる。
次々に色々な絵が映し出される。やはり、天使とか神様とかそんな感じのものばかりだ。
でも、様子が変だ。
だんだん、炎やら不気味な顔やら、苦しそうな表情の人やら、そんな絵が増えてきた。
そして、磔にされ血を流すキリストの絵が映し出されて音楽が止まった。
宗教番組?
初めに、神様は天地を創造されました。
第一日、神様は光と闇をわけ、「昼」と「夜」ができました。
第二日、神様は水と水をわけ、その間に「天」ができました。
第三日、「地」と「海」ができ、「草木」ができました。
第四日、昼の「太陽」と、夜の「月」と「星」ができました。
第五日、神様は海の「魚」と、空の「鳥」を作りました。
第六日、神様は「家畜」、「土を這う物」、地の「獣」を作り、そして最後に、自分に似せて「人」を作りました。一組の男女でした。
男の名をアダム、女の名をリリスとしました。
そして第七日、神様は休みとされた。
神は東の方にエデンの園を設け、人をそこに置きました。また神様は,見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらすあらゆる木を地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と善悪を知る木を生えいでさせられました。神はアダムとリリスにエデンの園を耕させて、これを守らせられました。
そして神は二人に命じて言われました。
「園のどの木からでも、その実を心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木の実を取ってはならない。それを取れば死を知ることになる。」
アダムとリリスはエデンの園で仲良く暮らし始めました。でも、それは最初の二日だけでした。三日目の朝、二人はケンカをしてしまいました。
(リリスは言うことをきかない。リリスは生意気なんだ。)
そうアダムは思いました。
リリスは、その日の仕事を分担しようとアダムに言いました。それぞれ、同じだけ働くべきだといいました。そして食事は、決めた分だけ、同じ分だけ、決めた時刻に食べようと言いました。
そればかりかリリスはアダムに
「明日からはそうしましょう。毎日働きましょう。休むのは神様と同じ七日目だけにしましょう。」と言いました。
アダムはリリスに、物事を決められるのが、とても気に入りませんでした。それに、アダムは休みたい時に休み、食べたい時に食べたいだけ食べたかったのです。
アダムは神様にお願いしました。
「神様おねがいです。リリスはとても自分勝手でわがままな女です。とても一緒に暮らせません。だから一緒に暮らせる素直で従順な女を下さい。」
そこで神様はアダムの肋骨を一本抜き取り、新しい女を作り名前をイブとしました。
「この女はあなたの一部。いつでも、いつまでもあなたに従うだろう。」
そしてアダムとイブは一緒に暮らす事にしました。
アダムとイブはリリスから少し離れた所で暮らし始めました。
四日目の朝、リリスはアダムとイブの所へやって来て言いました。
「今日から三人で仕事を同じだけ分担しましょう。そして、決めた分だけ同じ分だけ食べましょう。」
その日、アダムは仕方なくリリスの言うとおりにしました。アダムがそうしたのでイブも従いました。
アダムはリリスの事を考えると、とても腹が立ってきました。アダムはもっと寝ていたいのに働かされ、もっと食べたいのに食べさせてくれないリリスにとても腹がたちました。
アダムはイブに八つ当たりをしました。
イブはとても悲しく思いました。でも、どうしたらよいか、わかりませんでした。
「イブこっちへおいで。こっちへおいで。」
誰かがイブを呼んでいました。見ると蛇でした。
「イブこっちへおいで。こっちへおいで。」
そう言いながら蛇はどこかへ行きました。
イブは蛇の後をついて行きました。
ついたのは、エデンの園の真ん中にある二本の木の前でした。蛇は片方の木の実を指し、イブに取るように言いました。イブは蛇に言われるままに、その実を取りました。
その実は、神様に取る事を禁じられている善悪を知る木の実でしたが、後から作られたイブはその事を知りませんでした。
イブはその実にかじりつきましたが、とても硬くてたべられませんでした。それを見て蛇がいいました。
「その実はたべられないよ。その実はとても硬いんだ。その実はこの世で一番硬いものなんだ。」
不思議そうな顔をしているイブを見ながら蛇は続けました。
「今からアダムのところへ行って、その実を渡してごらん。アダムはとても喜ぶよ。アダムは今昼寝をしているから、その実をアダムの頭にコツンとあてて起こしてごらん。そして、その実をアダムに渡してごらん。アダムはとても喜ぶよ。」
アダムが喜ぶのならと、イブはすぐにアダムの所へ戻りました。
アダムは仕事を怠けて昼寝をしていました。イブは蛇の言っていたとおりにしました。
コツン。
アダムは最初、、不機嫌そうでしたが、少し考えると、もう一つこの実を取ってくるようにイブに言いました。
イブはすぐに、もう一つその実を取って戻ってきました。
そしてアダムとイブはそれぞれ、その実を持って一緒に昼寝をしました。
夜になりました。その日は曇りで、空に月の見えない暗い夜でした。それでも星は、たまに雲の切れ間から少しばかりの光をくれました。
アダムはおきだして、こっそりとリリスの寝ているところへ向かいました。アダムがそうしたのでイブも従いました。
リリスはぐっすり眠っていました。リリスは昼間怠けずに働いていたので、疲れてぐっすり眠っていました。
アダムは昼間イブが持ってきた実を手にしていました。アダムがそうしていたのでイブも従いました。
アダムはリリスはぐっすり眠っているのを確かめると、その実をリリスの頭めがけて振りおろしました。
ゴン。
リリスは、うめき声をあげましたが、アダムは構わずなんどもなんども、その実をリリスの頭めがけて振り下ろしました。
ゴン。ゴン。ゴン。ゴン。
雲の切れ間から少しばかりの星の光が射しました。
アダムの口の端がすこしばかり上がっているように見えました。イブにはそれが笑っているように見えました。
アダムが笑っているように見えたので、イブも一緒もその実をリリスの頭に振り下ろしました。なんどもなんども振り下ろしました。
ゴン。ゴン。ゴン。ゴン。
イブもアダムと同じように笑ってみました。
気が付くとリリスはぐったりとして動かなくなっていました。アダムはとんでもない事をしてしまったとかんじました。そうしたら体ががくがく震えだしました。アダムが震えているのを見てイブも震えでしました。
そこへ蛇がやってきていいました。
「それが死というものだよ。リリスはもう動かない。でもそれは君たちが望んだこと。」
アダムもイブも死というものを知りませんでした。二人の目からなにかが出てきました。涙でした。
アダムとイブは初めて泣きました。
二人はどうしたらよいか分からず、動かなくなったリリスを一晩中引きずって、泣きながらエデンの園をぐるぐる行ったり来たりしていました。
夜明けが近づき辺りが明るくなり始めた時、アダムとイブと動かなくなったリリスはエデンの園の真ん中にある二本の木の前にいました。
アダムは動かなくなったリリスを命の木の根元に埋める事にしました。アダムがそうしたのでイブもそれに従いました。
リリスを埋めて二人は寝床へ帰って寝ました。
ぐっすり眠っていたアダムとイブは、昼過ぎに神様に起こされました。そして神様は二人に聞きました。
「リリスはどこへ行ったのだ。働き者のリリスはどこへ行ったのだ。昼も過ぎたというのに姿がみえないぞ。」
アダムとイブは知らないと言いました。すると蛇がやってきていいました。
「神様こっちへ来て下さい。こっちへ来て下さい。」
蛇は神様を命の木の下へ案内しました。
そして蛇は、夕べあったこと、夜明けにアダムとイブがリリスを埋めたことを神様に教えました。
神様はそれを聞いてとてもお怒りになりました。突然、空は雲に覆われ雷鳴が轟きわたりました。
神様はアダムに問いただしました。するとアダムは言いました。
「あなたがわたしと共にいるようにして下さった女が、木から取って与えたのでそうしました」
イブは何も言いませんでした。
神様は言いました。
「おまえは善悪を知る木の実を手に取り罪を犯した。おまえは罪を犯した。おまえの罪は、おまえの子、そしてその子、その子の子と、その罪を償い終えるまで背負い続けるとこになる。贖罪を終えるまで、おまえの血を引く者は楽園を知ることはないだろう。」
こうしてアダムとイブは同族殺し、人殺しの罪を背負い、エデンの園、楽園を追放されたのです。
ふと、テレビの上の時計を見ると、針は午前二時を少し過ぎた事を示していた。
史実やら考証やら滅茶苦茶、だから夢だ。夢を見たのだ。
日曜の深夜、目を覚ました。ボクは小学4年か5年。
なんとなく階段を降りて居間へ行くと、暗闇のなかでテレビが砂嵐を映し出していた。
ボクは誘われるようにテレビの前に座り、砂嵐を暫く眺めた。
ふと、テレビの上の時計を見ると、針は午前二時を少し過ぎを示していた。
サー プッ
ツー
なにか番組が始まったみたいだ。
テレビから賛美歌らしき曲がながれ、頭に輪っかを乗せた天使やら神様らしきものが描かれた、古そうな絵画が映し出されてる。
次々に色々な絵が映し出される。やはり、天使とか神様とかそんな感じのものばかりだ。
でも、様子が変だ。
だんだん、炎やら不気味な顔やら、苦しそうな表情の人やら、そんな絵が増えてきた。
そして、磔にされ血を流すキリストの絵が映し出されて音楽が止まった。
宗教番組?
初めに、神様は天地を創造されました。
第一日、神様は光と闇をわけ、「昼」と「夜」ができました。
第二日、神様は水と水をわけ、その間に「天」ができました。
第三日、「地」と「海」ができ、「草木」ができました。
第四日、昼の「太陽」と、夜の「月」と「星」ができました。
第五日、神様は海の「魚」と、空の「鳥」を作りました。
第六日、神様は「家畜」、「土を這う物」、地の「獣」を作り、そして最後に、自分に似せて「人」を作りました。一組の男女でした。
男の名をアダム、女の名をリリスとしました。
そして第七日、神様は休みとされた。
神は東の方にエデンの園を設け、人をそこに置きました。また神様は,見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらすあらゆる木を地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と善悪を知る木を生えいでさせられました。神はアダムとリリスにエデンの園を耕させて、これを守らせられました。
そして神は二人に命じて言われました。
「園のどの木からでも、その実を心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木の実を取ってはならない。それを取れば死を知ることになる。」
アダムとリリスはエデンの園で仲良く暮らし始めました。でも、それは最初の二日だけでした。三日目の朝、二人はケンカをしてしまいました。
(リリスは言うことをきかない。リリスは生意気なんだ。)
そうアダムは思いました。
リリスは、その日の仕事を分担しようとアダムに言いました。それぞれ、同じだけ働くべきだといいました。そして食事は、決めた分だけ、同じ分だけ、決めた時刻に食べようと言いました。
そればかりかリリスはアダムに
「明日からはそうしましょう。毎日働きましょう。休むのは神様と同じ七日目だけにしましょう。」と言いました。
アダムはリリスに、物事を決められるのが、とても気に入りませんでした。それに、アダムは休みたい時に休み、食べたい時に食べたいだけ食べたかったのです。
アダムは神様にお願いしました。
「神様おねがいです。リリスはとても自分勝手でわがままな女です。とても一緒に暮らせません。だから一緒に暮らせる素直で従順な女を下さい。」
そこで神様はアダムの肋骨を一本抜き取り、新しい女を作り名前をイブとしました。
「この女はあなたの一部。いつでも、いつまでもあなたに従うだろう。」
そしてアダムとイブは一緒に暮らす事にしました。
アダムとイブはリリスから少し離れた所で暮らし始めました。
四日目の朝、リリスはアダムとイブの所へやって来て言いました。
「今日から三人で仕事を同じだけ分担しましょう。そして、決めた分だけ同じ分だけ食べましょう。」
その日、アダムは仕方なくリリスの言うとおりにしました。アダムがそうしたのでイブも従いました。
アダムはリリスの事を考えると、とても腹が立ってきました。アダムはもっと寝ていたいのに働かされ、もっと食べたいのに食べさせてくれないリリスにとても腹がたちました。
アダムはイブに八つ当たりをしました。
イブはとても悲しく思いました。でも、どうしたらよいか、わかりませんでした。
「イブこっちへおいで。こっちへおいで。」
誰かがイブを呼んでいました。見ると蛇でした。
「イブこっちへおいで。こっちへおいで。」
そう言いながら蛇はどこかへ行きました。
イブは蛇の後をついて行きました。
ついたのは、エデンの園の真ん中にある二本の木の前でした。蛇は片方の木の実を指し、イブに取るように言いました。イブは蛇に言われるままに、その実を取りました。
その実は、神様に取る事を禁じられている善悪を知る木の実でしたが、後から作られたイブはその事を知りませんでした。
イブはその実にかじりつきましたが、とても硬くてたべられませんでした。それを見て蛇がいいました。
「その実はたべられないよ。その実はとても硬いんだ。その実はこの世で一番硬いものなんだ。」
不思議そうな顔をしているイブを見ながら蛇は続けました。
「今からアダムのところへ行って、その実を渡してごらん。アダムはとても喜ぶよ。アダムは今昼寝をしているから、その実をアダムの頭にコツンとあてて起こしてごらん。そして、その実をアダムに渡してごらん。アダムはとても喜ぶよ。」
アダムが喜ぶのならと、イブはすぐにアダムの所へ戻りました。
アダムは仕事を怠けて昼寝をしていました。イブは蛇の言っていたとおりにしました。
コツン。
アダムは最初、、不機嫌そうでしたが、少し考えると、もう一つこの実を取ってくるようにイブに言いました。
イブはすぐに、もう一つその実を取って戻ってきました。
そしてアダムとイブはそれぞれ、その実を持って一緒に昼寝をしました。
夜になりました。その日は曇りで、空に月の見えない暗い夜でした。それでも星は、たまに雲の切れ間から少しばかりの光をくれました。
アダムはおきだして、こっそりとリリスの寝ているところへ向かいました。アダムがそうしたのでイブも従いました。
リリスはぐっすり眠っていました。リリスは昼間怠けずに働いていたので、疲れてぐっすり眠っていました。
アダムは昼間イブが持ってきた実を手にしていました。アダムがそうしていたのでイブも従いました。
アダムはリリスはぐっすり眠っているのを確かめると、その実をリリスの頭めがけて振りおろしました。
ゴン。
リリスは、うめき声をあげましたが、アダムは構わずなんどもなんども、その実をリリスの頭めがけて振り下ろしました。
ゴン。ゴン。ゴン。ゴン。
雲の切れ間から少しばかりの星の光が射しました。
アダムの口の端がすこしばかり上がっているように見えました。イブにはそれが笑っているように見えました。
アダムが笑っているように見えたので、イブも一緒もその実をリリスの頭に振り下ろしました。なんどもなんども振り下ろしました。
ゴン。ゴン。ゴン。ゴン。
イブもアダムと同じように笑ってみました。
気が付くとリリスはぐったりとして動かなくなっていました。アダムはとんでもない事をしてしまったとかんじました。そうしたら体ががくがく震えだしました。アダムが震えているのを見てイブも震えでしました。
そこへ蛇がやってきていいました。
「それが死というものだよ。リリスはもう動かない。でもそれは君たちが望んだこと。」
アダムもイブも死というものを知りませんでした。二人の目からなにかが出てきました。涙でした。
アダムとイブは初めて泣きました。
二人はどうしたらよいか分からず、動かなくなったリリスを一晩中引きずって、泣きながらエデンの園をぐるぐる行ったり来たりしていました。
夜明けが近づき辺りが明るくなり始めた時、アダムとイブと動かなくなったリリスはエデンの園の真ん中にある二本の木の前にいました。
アダムは動かなくなったリリスを命の木の根元に埋める事にしました。アダムがそうしたのでイブもそれに従いました。
リリスを埋めて二人は寝床へ帰って寝ました。
ぐっすり眠っていたアダムとイブは、昼過ぎに神様に起こされました。そして神様は二人に聞きました。
「リリスはどこへ行ったのだ。働き者のリリスはどこへ行ったのだ。昼も過ぎたというのに姿がみえないぞ。」
アダムとイブは知らないと言いました。すると蛇がやってきていいました。
「神様こっちへ来て下さい。こっちへ来て下さい。」
蛇は神様を命の木の下へ案内しました。
そして蛇は、夕べあったこと、夜明けにアダムとイブがリリスを埋めたことを神様に教えました。
神様はそれを聞いてとてもお怒りになりました。突然、空は雲に覆われ雷鳴が轟きわたりました。
神様はアダムに問いただしました。するとアダムは言いました。
「あなたがわたしと共にいるようにして下さった女が、木から取って与えたのでそうしました」
イブは何も言いませんでした。
神様は言いました。
「おまえは善悪を知る木の実を手に取り罪を犯した。おまえは罪を犯した。おまえの罪は、おまえの子、そしてその子、その子の子と、その罪を償い終えるまで背負い続けるとこになる。贖罪を終えるまで、おまえの血を引く者は楽園を知ることはないだろう。」
こうしてアダムとイブは同族殺し、人殺しの罪を背負い、エデンの園、楽園を追放されたのです。
ふと、テレビの上の時計を見ると、針は午前二時を少し過ぎた事を示していた。