C.ブコウスキーの掌編『素足』を読んだ。

 

強烈な露悪。マシンガンのようなB級小説の文体。アンダーグラウンドの一作家だったブコウスキーの小説は、世紀末の日本で、熱い支持者を得た。人も獣も入り乱れ、目もくらむ終結を迎える「狂った生きもの」、酔いどれの私がこともあろうに結婚式の付添人を務める「禅式結婚式」など、前作「町でいちばんの美女」を凌駕する過激な世界が詰め込まれた短編集。

 

嘘かマコトかよくわからない、

ブコウスキーらしいぶっ飛んだ小説。

こういうぶっ飛んだ話は

クソ真面目な日本の私小説家たちには決して書けないだろう。

ここが欧米の自伝的小説(Autobiographical novel)と

日本の「私小説」の違いである。