W.フォークナーの短編『納屋は燃える』読了。


 

 

南北戦争後のリコンストラクション 期〜二十世紀前半くらいの米国南部、

白人労働者階級(所謂プア・ホワイト)が

黒人は勿論エスタブリッシュメントに抱いていた鬱屈した感情が

よくわかる短編。



放火を繰り返しついには命も危うくなった父を見捨て
流浪の身へと窶していくスノープス一家の姿は、
その後の、例えばカーヴァーが描いたプア・ホワイトの原型とも
言えるのかもしれない。