えんじゅです。
今日は67回目の沖縄慰霊の日です。
第二次大戦のとき、沖縄で組織的な戦闘が終わった日とされ、
実際はこれ以降も散発的な戦闘は続いたようですが、
沖縄ではこの日を全校休校とし、
県南部摩文仁の平和祈念公園では毎年式典も催され、
同じ敷地内にある「平和の礎(いしじ)」には
沖縄戦で犠牲になった島民の遺族の方たちが大勢訪れるようです。
そのため昨夜からずっと、仕事をしながら、
沖縄のことを考えていました。

沖縄の、特に基地や戦争のことを考えるたびに思い浮かぶ映像が
僕にはいくつかありますが、そのうちのひとつが、
2007年、LIVE EARTHの際の
CoccoさんのMC&歌『ジュゴンの見える丘』の映像です。
この映像は見るたびに泣いてしまうのですが(;^_^A

ジュゴンの見える丘/ビクターエンタテインメント

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政権交代後も一向に光の見えない沖縄の基地問題。
日本におかれた米軍基地のおよそ7割が沖縄にあり、
その状況は「本土の捨石」と言われた戦時中と何ら変わることなく、
僕達本土の人間は相変わらず沖縄に過重な負担を強い続けています。
一方でCoccoさんの言うように「アメ」の施しを受けている
「大人の政治」があることも事実で、
それは基地に限らず、原発でもいえることだと思います。
また当事者が一枚岩ではないと言う意味では、被災地もそうでしょう。

偶然かもしれませんが、
この『ジュゴンの見える丘』の沖縄限定盤には
『べーべーぬ草』という子守唄が織り込まれていて、
震災後初のMUSIC STATIONに出演した際、
Coccoさんはこの歌の次の部分を最後に歌って
泣き崩れていたのを鮮明に覚えています。

いったーあんまーまーかいがー(あなたのお母さんどこ行った?)

彼女の想像力の質を感じさせますし、
こういった、「頭の上だけで」(@高田渡さん)考えた言動でない所が、
『空気人形』の是枝監督や今回の塚本監督など、
多くのクリエイターをもひきつけて已まない要因ではないかと思います。

ともあれ今夜はCoccoさんの言葉とともに、
沖縄戦の犠牲になった方へ祈りを捧げたいと思います。