えんじゅです。
珍しく3連投です(;´▽`A``

なんとなくそんな気分なので、Coccoさんの名曲『雲路の果て』を
ヘビロテしてます(^▽^;)
大好きなんですよね、この曲にひひ
「歌詞が怖い」とか言われることもありますが、
これは沖縄芝居の立役者で
重要無形文化財技能保持者(いわゆる「人間国宝」)の
真喜志康忠さんを祖父に持ち、幼い頃からその芝居を見て育った
Coccoさんならではの表現でしょう。

事実、岡本太郎さんが『沖縄文化論』の中で、
こんな民謡の歌詞を引用しています。

    ぬずげまじらば
 
  「ぬずげま」という美しい娘が、ある男と恋しあっていた。役人が見初
  めて、妾になれという。どんなに断っても許されない。女は逃げて、あ
  ちこち隠れたが、ついに逃げ切れず、死んでしまった。
 片乳(かたじ)から樫木ぬむや
 片眼(かたみ)から、どしぬ木ぬむや
 樫木や舵取りてそ
 どしぬ木や、船体(どう)ゆ取りでそ
 ゆぬ主ぬ前(まい)ぬ、乗りたんでそ
 原ぬ主ぬ、乗りたんでそ
 たこなりてん、ゆぬ乗らりてそ
 船(ふに)なりてん、ゆぬ乗らりてそ
 命(ぬじ)ばだに 乗られらばそ

  ――その死骸の片方の乳のところから、樫の木が生え出た。片方の
  眼からはどしぬ木が生えてきた。それらの木が成長して大木になっ
  た。これは立派な木だというので、樫の木から舵を作り、どしぬ木から
  船体を作って、お役人がその船に乗った。こんなになっても、船にな
  っても、あなたは私に乗って、想いをとげるんですね。死んでしまえ
  ば、もうどうすることもできまいと思ったのに。

沖縄文化論―忘れられた日本 (中公文庫)/岡本 太郎

¥720
Amazon.co.jp

これは石垣島や西表島などの八重山諸島の民謡のようですが、
この世界観や表現の仕方はCoccoさんの歌詞にも通ずるものがあると
思います。
もちろん、そうした共通性だけでなく、
Coccoさん独特のものもあるとは思いますが(;^_^A

雲路の果て、いい曲です…音譜