【童話】お腹をハサミでチョキチョキ切って石を詰め込んで井戸の底に沈めてやるわ。

ぷくり…ぷくん。

井戸の底から、聞こえなくなった寝息をたしかめたお母さんヤギは



と

て

も
満足そうです。
　

しかし


かわいい七匹の仔ヤギたちは、オオカミに襲われたその時よりも、ずっと。


がたがたと震えが止まらないのでありました。



「さあさあかわいいわたしの坊やたち、おかあさんが守ってあげますからね。」

お母さんヤギの、ふわふわとしてましろな毛並みは、赤黒く濡れていました。










「どんなことをしても」



仔ヤギたちはがたがたと震えが止まりません。



「守ってあげるわね」

















次の日のゆうごはんは、
オオカミ肉のシチューだったそうです。