ぷくり…ぷくん。

井戸の底から、聞こえなくなった寝息をたしかめたお母さんヤギは








満足そうです。
 

しかし


かわいい七匹の仔ヤギたちは、オオカミに襲われたその時よりも、ずっと。


がたがたと震えが止まらないのでありました。



「さあさあかわいいわたしの坊やたち、おかあさんが守ってあげますからね。」

お母さんヤギの、ふわふわとしてましろな毛並みは、赤黒く濡れていました。










「どんなことをしても」



仔ヤギたちはがたがたと震えが止まりません。



「守ってあげるわね」

















次の日のゆうごはんは、
オオカミ肉のシチューだったそうです。





水面天井 きら きらり

ゆるやかに

描く 弧

浮き、沈み。

水泡は重量に逆らって

耳元でころころ囁いた

天井でぱちりと弾ける

私 浮き 沈み。

水中ブランコ乗り。