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STUDIO 67

ブルースとプロレスと、ほんのわずかの愛だけで生きていくBLOG


日野にある「新選組のふるさと歴史観」で開催中の
描かれた『新選組』」展に行ってきました。

いやー濃い展示でした。
子母澤寛の「新撰組始末記」から、アニメの「薄桜鬼」まで
あらゆる新選組の創作物を集めた展示で、
各時代の新選組のイメージを紐解いていくというもの。
それによると

・戦前から戦後にかけては、近藤勇を主人公とした作品が中心で
 土方・沖田はその他大勢扱い

・司馬遼太郎の作品から、土方・沖田に美形のイメージが定着
 女性ファンが増え始める

・渡辺多恵子の「風光る」で、新選組に少女が入隊する
 「乙女系」が誕生

・大河ドラマ「新選組!」と「薄桜鬼」で人気は定着

等々、興味深いものばかり。
ちなみに「用語集」なるものをもらえるのだが、
腐女子」「カップリング」「美少女化」など
とても公立の資料館とは思えない単語が並んでたりするので必見。

自分も親が福島生まれなので、新選組には思い入れがあります。
この週末に新選組の映画を7本観るという荒行を自分に課したので
その感想を書きますね。新選組を知る手助けになれば幸いです。

新選組鬼隊長(54年・東映)
池田屋事件で名を上げた新選組が、鳥羽伏見の戦いで賊軍となり、
近藤が一人投降するまでを描く。
片岡千恵蔵の近藤はイメージ通り。
土方と沖田が目立たないなあ思ったのだが、今回の展示で納得。

かなりの予算をかけ、史実を再現した野心作だが、
演出にメリハリがなく淡々と進んでいく感じでした。

 

新選組鬼隊長 [DVD]/片岡千惠藏,中村錦之助,月形龍之介


壮烈新選組 幕末の動乱(60年・東映)
またも近藤は片岡千恵蔵。前回の反省が響いたのか、
史実はそこそこに娯楽に徹した作品です。

新選組と勤皇派たちが交互に描かれ、鞍馬天狗らしき人物まで出る。
とにかく近藤が立派な男で、最後は敵味方関係なく近藤の命を狙う
伊藤甲子太郎と戦うというお話。
時代考証は?ですが、嘘を承知の娯楽作品としては上出来です。

 

壮烈新選組 幕末の動乱 [DVD]/片岡千惠藏,比佐芳武,高田浩吉


新選組始末記(63年・大映)
市川雷蔵扮する山崎蒸が、組織のあり方に疑問を感じつつも、
最後には非情な男に成長していく。

この作品本当に好き!
若山富三郎の殺陣は迫力だし、天地茂の土方もクセモノって感じ。
三隅監督のシャープな演出も冴え渡る。
池田屋事件までを描いた映画では一番のおすすめです。

 

新選組始末記 [DVD]/市川雷蔵,城健三朗(若山富三郎),松本錦四郎


燃えよ剣(66年・松竹)
有名な司馬遼太郎作品の映画化。

新選組というよりは土方が主人公の青春映画で
映画の半分は土方が喧嘩に明け暮れる日々を描いている。

当たり役といわれた栗塚の土方は本当にカッコイイし、
宿命のライバルが出てくるのも燃えポイントかと思われます。

以前見たときは新選組の出番が少ない、と思ったが
(何しろ映画の後半になって、やっと結成されるのだ)
今回改めて見直したら、出番は遅いながらも
コンパクトにまとまっていて中々良かった。
チャンバラも多くて、娯楽作品として良く出来てます!

 

あの頃映画 「燃えよ剣」 [DVD]/栗塚旭,和崎俊也,石倉英彦


新選組(69年・東宝)
近藤は三船敏郎。
新選組結成から鳥羽伏見を経て、近藤の処刑までを描く。

少々駆け足気味だが、細かいエピソードも拾っており、
新選組の概要をつかむには一番かと思います。
(沖田が敵陣に突っ込んで戦死したりしますが)

新選組【期間限定プライス版】 [DVD]/三船敏郎,小林桂樹,北大路欣也


幕末純情伝(91年・松竹)
沖田総司が美少女という、いわゆる「乙女系」の作品。
全編に流れるロック!ポップな美術!
バブル臭が染み付いた演出が、今観るととっても恥ずかしい。
素材は悪くないんだから、リメイクすればいいのに。
その時はちゃんと殺陣ができる人を使ってほしい。

幕末純情伝 デジタル・リマスター版 [DVD]/渡辺謙,牧瀬里穂,杉本哲太

壬生義士伝(03年・松竹)
あまり期待しないで観たのだが、これはいい映画。
一介の隊士を主人公に、滅び行く新選組の姿を描いている。
中井貴一って本当にいい役者ですよね。
池田屋以降の新選組を描いた作品ならこれを推します!

 

あの頃映画 松竹DVDコレクション 壬生義士伝/中井貴一,三宅裕司,夏川結衣


それにしても、今回の展示で見たい作品が結構増えたな。
「薄桜鬼」借りてこようかな。