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STUDIO 67

ブルースとプロレスと、ほんのわずかの愛だけで生きていくBLOG

最近は東映もやっと重い腰を上げてくれたようで

往年の時代劇を続々DVD化してくれてます。

 

以前から観たいと思っていた中村錦之助主演の

風雲児 織田信長』をついに観ることができたので、

備忘録もかねて、他の信長映画についても書こうかなと。

 

■風雲児 織田信長

 主演:中村錦之助

父の葬式に半裸で現れた信長が、

抹香を投げつける有名なエピソードで始まります。

それを見てなぜかニコニコしている女性が一人。

香川京子演じるお濃です。滅茶苦茶美人だなこの人。

どうやら信長のやることはすべて理解している様子。

 

しかし、フリーダム過ぎる信長の性格を改めるため、

長年使えてきた平手政秀が自刃します。

悲しんだ信長は海に飛び込んで号泣します。

濃ゆい・・・。

 

斎藤道三との会見を成功させた信長は、

尾張に侵攻してくる今川義元を桶狭間で迎えうつことに。

ここで有名な「人間五十年~」を唄うわけですね。

 

唄い終わったら速攻で出陣です。

熱田の神も照覧あれええええ!」と特濃の叫びとともに、

一気に今川軍を撃滅!お濃と幸せなキスをして終了。

 

いやあ濃い。メイクも濃ければ演技も濃い。

最初はあまりの濃さに引いてしまったが、

他の作品を観たあとでは、エキセントリックな信長の性格は

このぐらい濃くないと演じきれないのではないかと思う

 

■風雲児信長

 主演:片岡千恵蔵

あれ・・・錦之助の映画とタイトル似てるぞ・・・?

ストーリーもほぼ一緒で、葬儀で抹香を投げて

政秀が自刃して道三との会見を成功させます。

ただしクライマックスの桶狭間の戦いはありません。

 

監督は映画の神様、マキノ正博。

とにかく映像が素晴らしくて、不安を煽るような激流から

カメラがぐーっと下がっていき、水中をゆうゆうと泳ぐ

信長を映し出す。もうこのOPで引き込まれてしまう。

 

千恵蔵の存在感も抜群。

戦後の貫禄たっぷりな姿しか知りませんでしたが、

戦前は結構なイケメンだったんですね。

 

あとこの映画、パッケージで抱き合ってる子が

てっきりヒロインだと思ってたんですが、

実は幼少時の徳川家康。

そう!お濃より家康推しなんですこの映画!

ショタに目覚めそう!

 

ラスト、義元との決戦が迫った信長が、

かじっていた柿を空高く放り投げると、

波乱を予感させるように、OPの激流が映し出されます。

もうここのカットが素晴らしくてお腹いっぱいなんですが、

それでも桶狭間の戦いが観たかった・・・というのは

贅沢でしょうか。

 

若き日の信長

 主演:市川雷蔵

この作品も桶狭間までの信長を描いたものですが、

上記二作品とは若干ひねりをきかせていまして、

抹香を投げるシーンも、道三との会見もありません。

そしてやっぱり、義元と対決する直前で映画は終わります。

戦いを描かないのがトレンドだったんでしょうか。

まあ、「映画の鞍馬天狗は人を斬りすぎる」と言っていた

大仏次郎が原作ですし。

 

かわりに政秀が自刃するまでをかなり濃密に描いています。

残された三人の息子と、信長との和解がこの映画の肝でしょうか。

最後には信長暗殺を阻止するために三人が協力します。

あれ、信長自身はあんまり活躍してないな・・・。

 

何といっても雷蔵の信長は見た目も演技も最高です。

(逆にそれ以外見どころがないとも)

まさか数年後に「続・忍びの者」で信長を暗殺する側になるとは。

 

実は信長の映画でもう一本観たいのがあります。

池波正太郎が脚本を書いた「敵は本能寺にあり」なんですが、

DVDはおろかビデオでも出ていないという・・・。

松竹さん出してくれないかなあ(チラッ)