
1.Dust My Blues
2.Sunnyland
3.Mean and Evil
4.Dark And Dreary
5.Standing At The Crossroads
6.Happy Home
7.No Love In My Heart
8.Blues Before Sunrise
9.I Was a Fool
10.Goodbye Baby
11.Late Hours At Midnight
12.Quarter Past Nine
13.Strange Kinda Feeling
14.Make My Dreams Come True
15.So Mean To Me
16.Long Tall Woman
17.Wild About You Baby
18.Elmo's Shuffle
今回紹介するエルモア・ジェイムスといえば
ブルース初心者の前に立ちはだかる「三大ワンパターン王」の一人。
(あとの二人はジミー・リードとチャールズ・ブラウン)
怒涛のスライドギター三連リフがノンストップで襲いかかるとき、
あなたはきっとこう思うだろう・・・「全部同じじゃん!」と。
でも大丈夫。そのうち慣れます。というかないと物足りなくなります。
そうなれば人生踏み外したも同然ですね。
ブルースの底なし沼にようこそ。
さて、エルモア・ジェイムスのアルバム紹介なんですが、
生前に発表されたオリジナル・アルバムはこの【Blues After Hours】
一枚のみです。(海外のディスコグラフィを見るともう一枚ありますが、
どこにも詳しい情報がなく、ハッキリ言って怪しい)
当時のブルースマンはその日スタジオにあったアンプを適当に使う、
というのが普通で、当然ながら曲によってギターの音色が違ったり
する訳なんですが、このアルバムは音に統一感がある。
ひょっとしたらアルバム用にセッションが設けられたのかもしれない。
曲調もバラエティに富んでいる。
トレードマークの三連ブギーはもちろん、スローありラテン調あり
ホロリと泣かせるブルース・バラードあり・・・。
かつてベスト盤で一時間以上も同じリフを聞かされて悪酔いした
俺のような悲劇を繰り返さないためにも、初心者にはこのアルバムを
お勧めします。(そのベスト盤も今や俺の愛聴盤なのだが・・・)
ただ一つ難点を挙げるとすれば、音が綺麗過ぎること。
雑な機材で録音した時の音の歪みもまた、エルモアの魅力。
そのあたりはボナトラのシングル曲で確認してほしい。
きっとあなたもエルモアが好きになる!