世の中には様々な仕事があるけれど、どんな仕事でも、この仕事をしていて良かった!と思える瞬間がある人は沢山いるだろうと思います
私も先日、そう言うありがたい思いをさせてもらいました
私が担当している我が社の全日制コース。毎年2月に恒例のプレゼンテーション大会があります。いわばこの一年学んできたことの集大成です。
私が担当しているのは、全部で5段階あるレベルのうちの下から2つ目。ですので決して英語力は高くありません。
しかしながら与えられた課題に対し、自分でテーマを見つけ、リサーチし、英文を作り、それを暗記し、プレゼンテーションとしてオーディエンスに伝えるべく発表する。私自身も生徒としてこのプレゼンは経験しましたが、本当に大変な作業です
しかも私の担当しているクラスはたったの3人。15分の持ち時間を3人で回すのだから、一人当たりの担当量は半端ではない
私自身はクラス担任でありながら、プレゼンテーションの授業担当ではないので、がっつり関わることは出来ず「どうなってる?順調?何かサポートいることある?」と、声掛けをするのみの日々
「なんとか大丈夫」という彼らの言葉を信じ、今週末がいよいよ本番!と言う中で迎えた月曜日。
最終調整をしようと、授業時間を使ってリハーサルをさせたところ…
全然完璧に暗記できてない
しかも暗記は出来ていても、目線がずっと上向きで、空中の文章を追っている…
しかも本番使う予定のパワーポイントも出来上がっておらず、どこでその画像を差すのかや、立ち位置も決まってない
私、初めて強い口調で叱りました笑
私の性格を知る人からすれば意外かもしれませんが、高校生以上の生徒さんを叱ることは滅多にありません。基本的には「自分の目標ために勉強するんですよ、やろうがやらまいが私は知りません」と言うスタンスを取っているためです。
でも、割としっかり叱りました。しかも日本語で。
「もう今週だよ?この時点でこの暗記の程度だと、心配だわ
しかも目線がずっと上を向いてるよね、暗記はしてるかもしれないけど、それはデリバリー(オーディエンスに伝えること)じゃないでしょ。今から本番までの3日間、3人でいる時間は、スマホなんていじらず、全て読み合わせの時間に費やしなさい」
帰りの電車の中で「ちょっと熱くなっちゃったなー…言いすぎたかなー…
」と反省しつつ、迎えた木曜日の授業。
最後に練習したいだろうと思い、授業を切り上げて30分ほど時間を取りました。すると、
あれ?
なんだ?

完璧じゃない?


全員、一切紙を見ず、上も見ず、前を向いて、時折ジェスチャーも入れて、スラスラと運んでいく。使用予定のスライドも、iPadを使ってスムーズに展開。
すげぇな!なんだよ、出来るんじゃん!
素直に褒めました笑
「何にも言うことない!パーフェクト!3日でよくここまでクオリティ上げたな!すごいわ!今日の宿題は帰ってよく寝ること!」
そして挑んだ本番。
結果、原稿を誰一人手元に持たず、一度も滞ることなく流暢にデリバリー出来たのは、ウチのクラスだけでした!!





ブラボー!





逆にウチよりアッパーレベルのクラスは何やってんだよ、と思うよね
手前味噌にはなりますが、ひいき目を捨てても、1位2位を争う素晴らしい出来だったと思っております
まぁ、昔と違って順位は付かないのですが、ネイティブ講師がフィードバックしてくれた言葉の中で「デリバリーのスピードと流暢さが素晴らしかった」と言ってもらえたのも、ウチのクラスだけでした
私はほぼノータッチでしたが、あの日は他の先輩講師の方々からも「素晴らしかったよ!」と言ってもらえ、本当に鼻が高かったです
かつての担任である大大大先輩からは「来年なんで全日担当やらないの?!一年こんなに頑張ってやり切ったのにもったいない!」と言われてしまいました
来年度は日本語教師養成の講座を取るべく、自分の勉強に時間を使いたいと思っていて、全日制コース担当との両立は自信がなく、人事からの打診を断ったんですが、恩師に近い存在の人に
「こっち(講師側)が一所懸命やれば、生徒さんは応えてくれるよ。実際今日のプレゼン見てもそうやん!すっごく良かったやん!あなたの頑張りにクラスがちゃんと応えてるやん!」と言ってもらえて、ちょっと泣きそうでした
クラスにいるときは、ケアレスミスばかりで、あまり褒められた記憶が無く、クラスの中での順位も常に下の方でしたから

本来ならかつての私のように、もっと知識が深く、ベテランの素晴らしい先生に学べるチャンスがあったのに、全日担当1年目で海外経験もない講師に教えられるこの子たちは、気の毒だなぁと内心では常に考えていました。
教授することに正解はないんだけど、それでも、これで良いのか、何をどうやれば良いのかを自問する一年。
それでも、プレゼンテーション当日は、今までの全てを肯定してもらえた気がして、本当に彼女たちには感謝の念に堪えません
あとは最終試験を残すのみ!きっちり結果が出るよう、サポートしたいと思います。そして、どこまで出来るかは分からないけれど、少し背伸びをして、自分の勉強との両立を目指してみようかな、と思います