『TATSURO MANIA No.70』が届いた。

今回の特集は、5月で終了した「Performance08-09」の回顧である。

読みながら、あの時の感動が再び蘇って来た。

夢よもう一度。

あの日に帰りたい。

僕は都合7回足を運べたわけだが、印象に残っているのは、地方都市のホールである。

例えば、八戸。

会場の中に足を運んだ途端、ああ、ちょっと違うな、そう感じた。

それはコンサートが進むにつれ如実になり、この一体感は何なのだろうと思った。

終盤で、達郎が<LAST STEP>を歌いだす。

鳥肌が立った。

ギター一本で歌い上げる。

渋い!

厳然と目の前にある本物の姿だ。

これを観るために、聞くために、俺はなんとかかんとか頑張って来たのだ。

<蒼茫>って、こんないい曲だったか。

つまりは、僕も歳をとった。

それでも、デビュー以来何ら揺らぐことなく、歌い、奏でる人が目の前にいる。

それがすべてだ。

それだけでいいのだ。

よし、これでしばらく戦える。

あの時も今も、そう思っている。