世の中不況だろうとなんだろうと、競輪グラングランプリはやって来る。

車券を買える幸せを噛みしめ、グランプリ08に挑みたいと思う。

今年のラインはこうだ。

永井-小嶋、平原-渡邊、井上-三宅、山崎-伏見、そして佐藤友は単騎戦を挑む。

このメンバーなら、まず永井が先行する、それが初手の考えだ。

この9人の中で、優勝をそれほど意識していないのが永井とも言える。

井上は、「まずは中部ラインから」とコメントした。

やはりこの3番手が一番美味しい、との直感からだろう。

佐藤もここを狙っていると思う。

あとは、永井がどこから駆けるかだ。

僕は当初、永井がばか駆けするのではないか、そう思っていた。

それで小嶋を引き出す。

ただ待てよ、とここ数日間で思うようになった。

そうした先行は、小嶋にとっても苦しいのではないか。

永井は、極めてオーソドックスな位置から仕掛ける。

つまりは、ホームから徐々にスピードに乗る先行だ。

このときに佐藤がどのような位置で、どういう走りをしているかがこのレースのカギを握ると思う。

井上のところで粘っているのか、それとも番手に食らいつくのか。

佐藤の走りに、井上も反応するだろう。

どうも小嶋のところでごちゃついているように思えてならない。

ここで平原が思い切って仕掛けることができるならば、優勝の2文字が見えてくるように思う。

2人のギアの比較で、平原がかませるチャンスがここにあると思うのだ。

思い切って叩く。

きっちり渡邊が追走する。

山崎がもの凄いスピードで捲っていく。

渡邊が3F過ぎで張る。(止めに行く。)

ここで山崎のスピードが新時代の風であるならば、捲り切ろう。

あとは平原まで飲み込めるかどうかだ。

今回は、ラインでの1・2フィニッシュはないように思う。(あくまで勘だが。)

よって車券は、平原=山崎でいく。

レースを作る分、平原を厚く買いたい。

戦った者に栄冠は輝く。

漁夫の利など、己の肉体のみを頼りにする競輪にはあり得ない。

それが競輪だ。

ただし、仕掛けるタイミングはone pointのみ。

平原が躊躇するなら、私の車券は紙くずと化すだろう。

つまり、気持ちよく年を越せるかどうかは、残り1周で決まるのだ。