「秀山祭」昼の部(歌舞伎座)を観てきた。

演目は、〔竜馬がゆく〕〔逆櫓〕〔日本振袖始〕の3種である。

特に、〔竜馬がゆく〕が良かった。

昨年の秀山祭で初上演されたものの続編とのことだが、染五郎が実にさわやかに竜馬を演じており、観ていて何かこう心の底から嬉しくなってくるような、そんな感じに仕上がっている。

恋人・おりょう役を、亀治郎が演じているが、この人の女役は、ちょっと独特の色気がある。

2人の掛け合いも絶妙で、時にコミカルさも散りばめ、自由自在に演じている。

染五郎は、他2演目にも出演。

まさに疾風怒濤の活躍ぶりで、叔父の吉右衛門の笑顔が見えるようだ。

竜馬ではないが、<新しい風>を感じた初秋の1日であった。