シアターコクーンで、「人形の家」という芝居を観てきた。

主演は、堤真一×宮沢りえである。

会場に入ってまず思ったことは、舞台が中央に配され、客席の配置がいつもと違っていることである。

迷ってしまった。

外国人の演出家の、観客への思いやりだろうか。

こういうところに、演劇への思い入れの違いを感じてしまう。

宮沢りえの舞台を観るのは、これで2度目だ。

前回は野田秀樹の「リング」だったように思う。

イプセンという有名な作家の原作劇だが、次第に僕は宮沢りえばかり見るようになった。

彼女の台詞が圧倒的に多いこともあるのだが、やはりいい女優だなと思ったのだ。

気迫とともに、品格がある。(普通は、こうはいかないものだ。)

世間をあっと言わせた「サンタフェ」の宮沢りえが、10数年経って、こういう感じになってきた。

いいことばかりではない。

それでも私には<これ>がある。

そんな感じなのだ。

「北の国から」の<シュウ>は、確実に成長していた。