過払い金の返却については、数年前からテレビやラジオでの弁護士のCMなどでご存知の方も多いと思いますが、返却を受ける際のデメリットについてはあまり知られておりませんのその一例をご紹介します。過払い金の返却は法的に認められておりますのでそれ自体は違法ではありませんが、利息の返却を受けるということは金融機関と一度合意したものを覆すことになるので、その内容が個人情報として残ります。その結果、金融機関としては融資審査をする際考慮に入れます。例えば、住宅ローン等や事業資金を融資する際に保証協会を利用できない場合には、合意していた融資を覆す人物として敬遠される要素となります。過払い金にあたるグレーゾーン金利というのは、当時は借りる側が認めていれば問題ないとされていたもので、借主信用状況により設定されていたケースも多くあったからです。実際に数万円の返却を受けたために融資を受けられないケースもありますので注意する必要があります。