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2017年生まれのコティ7歳、2021年生まれのリティ2歳

姉妹を育てるコティマムです。

40歳、

元テレビ局芸能記者の

アラフォー

ワーママライター鉛筆

◎BFC公式アンバサダー1期生

(23年3月卒業)

◎wicot公式アンバサダー活動中。

 

ワンオペ育児のあれこれや滝汗

大好きな洋楽、歌舞伎、アニメ、

おいしいもの(外食)など、

カオスな日常と

たまの贅沢を綴ります乙女のトキメキ

 

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ガーベラガーベラガーベラ

 

 
先日、とある取材現場で
泣きそうになってしまいました。
(仕事だからさすがに泣きませんが…)
 
 
それが、
九月歌舞伎座・秀山祭の囲み取材の場。
松本幸四郎さんと
尾上菊之助さんの取材でしたカメラ
 
 

 

 

 

↑お2人の間に

飾られている写真は

21年に77歳で亡くなった

二代目中村吉右衛門さんです。

 

右の松本幸四郎さん(元・市川染五郎)は

吉右衛門さんの甥にあたります。

※吉右衛門さんのお兄さんが、

松本白鷗(元・松本幸四郎)です。

 

そして、左の尾上菊之助さんは、

吉右衛門さんの

義理の息子にあたります。

※吉右衛門さんの四女の夫。

 

2人とも

吉右衛門さんの親族なのです。

 

 

そしてこの、

毎年9月に行われる

『秀山祭』というのは、

初代吉右衛門さんの

功績をたたえる公演で、

二代目吉右衛門さんが

精力的に行っていたものでした。

 

実は吉右衛門さんには

「80歳で『勧進帳』の弁慶役をやる」

という夢がありました。

 

この『勧進帳』というのは

歌舞伎では有名な演目です。

 

鎌倉時代の源平合戦を舞台に、

山伏に扮して奥州平泉へと

落ち延びていく源義経と弁慶一行が、

現在の石川県にある「安宅の関」を

通過する際の攻防を描いています。

 

 

なんとしても

平泉に逃げたい義経・弁慶一行を、

安宅関の関守・富樫左衛門は

尋問して足止めします。

 

そこで弁慶は

東大寺再建のための

資金調達をしてまわる

「勧進の僧」を名乗り、

正体を偽って通過しようとします。

そこで富樫は、

寺院建立の寄付を募る帳面「勧進帳」を

読むように命じます。

 

弁慶はもちろん

「勧進帳」など持っていないので、

白紙の巻物を取り出し、

何も書かれていない巻物を「勧進帳」と

偽って読み始め、

最終的に富樫は一行の通過を許します。

 

義経の命を守るために、

弁慶もまた

命がけで白紙の巻物を

本物の「勧進帳」と思わせるように

読むのです。

(もちろん富樫も、

一行が義経・弁慶であることは

見抜いていて、

主君・源頼朝の命を受けて

全力で関を守るわけですが、

義経を守る弁慶の気持ちに感銘を受けて

通過させてあげたのです)

 

 

『勧進帳』は

市川團十郎さん家・成田屋の

十八番なのですが、

どの家でも上演しています。

 

特に弁慶は、

先ほどの勧進帳を読む場面もそうですし、

ラストにはかなり体力を使う

「飛び六法」という技法で幕切れし、

見どころがたくさんありますガーベラ

 

 

この弁慶役は

亡き吉右衛門さんの当たり役でしたが、

「80歳になってもやりたい」

という思いがあったのです。

 

しかし77歳で亡くなられ、

その夢はかないませんでした。

 

そして今年2024年は、

吉右衛門さん80歳の年。

 

この年に、甥である幸四郎さんと、

義理の息子である菊之助さんが

『勧進帳』を上演することになり、

幸四郎さんが弁慶を、

菊之助さんが富樫を演じます。

 

亡き吉右衛門さんの80歳の夢を、

甥と義理の息子がかなえるのです。

 

 

 

 
 
 

 

しかも、

吉右衛門さんが生前、

弁慶役のために

京都で特注した数珠も、

幸四郎さんが舞台で使います。

 

 

 

 
 
 

 

幸四郎さんは取材で、

 

「叔父がいない今でも

この秀山祭が開催される。

関わってきた者が

どうやって今後伝えていくか。

今でも秀山祭が開催されるということの

叔父の大きさと、

今新たなお客さまに

秀山祭に来ていただくという責任がある」

 

 

と語っていました。

 

菊之助さんは

 

「岳父の身体は

今ここにはないですけれども、

岳父の夢、精神を受け継いで、

我々が体現させていただく。

この公演を大切にしたいと思っております」

 

 

 と話しました。

 

直近で父が亡くなった身としては、

この

 

『叔父はいないけれど

(叔父の残した)

秀山祭が続いている』

 

『岳父の身体はないけれど

夢や精神を受け継ぐ。

体現する』

 

という部分は、

ぐっとくるものがありまして、

ウルッときてしまいました。

 

身体がこの世にない、

会えないというのは

本当に寂しく、

どうしようもない空虚さなのですが、

『身体がなくなっても

残っている、

続いていくものがある』

というのは、

とても、励みになる言葉です。

 

 

星空星空星空

 

 

以下が、父のカメラで撮影して
書いた2記事になります。
 
 
 
 
 

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