安倍元首相、

本当に悲しい結果になってしまいました。

本当に辛すぎる、悲しいニュースです。

 

 

 

個人的に応援していた政治家でしたので、

喪失感が大きいです。

(いろいろ批判も多かったと思いますが、

有効求人倍率と株価を上げ、

トランプ、プーチンら

癖の強すぎる相手とも良い関係を築き、

近隣国にも強い態度で挑める、

外交力のある政治家だったと個人的には思います)

 

 

昨日は本当は

奈良での応援はなかったとのこと。

もし通常通りの予定だったら……。

「たられば」を考えてしまいます。

一発目の銃声を聞いて振り返っている

安倍さんの映像を見るたび、

一歩、二歩でも動いていたら、

ちょっとでも逃げれていたら……と

切なくなります。

 

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昨日の奈良の応援演説を、

通常の「応援演説」として

取材していた現場記者は、

とても大変だったと思います。

(仕事柄、

どうしてもそこを考えてしまいます)

 

本当に稀ですが、

取材先で当初の取材内容よりも大きな事件や

ハプニングが起こってしまい、

そのままそちらの取材に

移行することがあります。

 

私も芸能の現場ではありますが、

取材先で大きなハプニングが起こり、

そのまま夜中まで駆けずり回ったことが

一度だけありました。

こういう時、パニックになりながらも、

いかに冷静に行動するかが問われます。

 

 

もし、昨日の奈良の現場で

私が取材をしていたら……。

自分だったらどう動くか……。

 

まずは、悲しいけれど、

現場の写真や動画を押さえないといけない。

倒れている場面、犯人の顔、

犯人が取り押さえられている場面。

 

そして内容が内容だけに、

とても一人では対処できないので、

すぐに応援を呼ぶ。

 

現場の状況把握(聴衆の人数、けが人、

道路の状況、警備の状況、

警察や選挙スタッフへの聞きこみ、

目撃者探し、目撃者への聞きこみ)。

これだけでもかなりやることがある。

 

私は政治記者も県警記者も経験がないので

詳しい動きや流れはわかりませんが、

官邸、警察、病院、SP会社(?)取材、

犯人の同級生や知人、親族探し、

病院や犯人宅への張り込み、

各要人への取材依頼、コメント収集、

専門家への取材依頼、

本当に同時進行で行わねばなりません。

 

また会見の把握、会見準備・取材も。


芸能記者の私でも、会見取材はもちろん、

おそらく病院、犯人宅への張り込み等は

手分けしてすぐ動くと思います。

また、同じように銃撃された政治家が

いなかったか、過去記事の洗い出し。

(なんと安倍元首相のおじい様、

岸信介元首相も過去に襲撃されていました)

 

そしてこれが本当に悲しいけれど、

【亡くなることを想定】して

原稿の準備をしなければいけない。

 

プロフィール、略歴集め、

過去の功績、大きな出来事などをまとめ、

主要な写真や過去映像を集める。

すぐに出せる準備をする。

(これは芸能の場合も、

「もうそろそろ危ない」という人物の

情報や写真は予め集めて

まとめておきます)

 

テレビの場合はスタジオ解説のために

現場をCGや模型で再現することもある。

 

テレビ越しで、

次々と入って来る速報を見るたびに、

現場記者たちは

今本当にドタバタと動きまわっていて、

大変だろうなと思いました。

 

もちろん、こういう報道に

不快な気持ちを抱く人も多いと思います。

 

私自身、現役の時も

訃報関連の取材は本当に気が重かったです。

自宅、病院、葬儀会館の張り込み、

葬儀・告別式取材。

特に自殺した著名人の親族に

コメントをもらわなければ

いけなかった時なんて、

胃がキリキリして

なかなかインターホンが押せませんでした。

 

 

まして今回はテロ。

銃社会ではない日本で、

元首相が銃撃されるなんて。

信じられないし、

本当に衝撃が大きすぎます。

 

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そして、

明確な殺意を持って

銃を自作するような人物が、

普通に生活し、

そして聴衆が集まる現場に

ふらっと行けたこと。

これは本当に恐ろしいです。

 

自作したのが銃ではなく爆弾だったら、

あの場にいた人全員の命も

危険だったわけです。

ゾッとします。

 

とてつもない焦燥感と喪失感です。