昨日、最終回を迎えた

TBSドラマ「マイファミリー」。

ご覧になっていた方、

いらっしゃいますかね?

 

 

 

 

 

 

 

ワタクシ、ドラマ原稿を書く関係で

毎週見ておりまして、

昨日の最終回ももちろんチェック。

(そして原稿も書いた)

 

昨日の最終回を見ていて、

いろいろと感じたことがありました。

そして自分の小学生時代を

振り返ることに……。

 

それは

「正攻法がダメな時もある」

ということ。

 

※ここからドラマのネタバレを含むので、

知りたくない方はリターンを。

 

ガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラ

 

 

ドラマは

二宮和也演じる主人公が、

娘を誘拐されてしまうところからスタート。

そこから誘拐の連鎖が起きたのですが、

犯人は警察の偉い人でした。

 

警察の偉い人は

部下の警官(濱田岳)の妻と不倫していて、

その様子を

部下の娘に見られてしまったのです。

 

娘は母親の浮気写真を撮って

あろうことか不倫相手を直撃。

不倫をやめてほしいと伝えた上で、

父と母の不仲を改善するために

「自分を誘拐してくれないか」と、

狂言誘拐を持ちかけたのです。

 

しかし証拠写真を奪いたい

警察の偉い人は、

その子からスマホを奪おうとして、

階段から突き落としてしまいます。

(描写はなかったけれど、

この時点で

濱田岳の娘は亡くなっている)。


不倫と殺人を隠したい偉い人は、

その子が計画した狂言誘拐を実行。

すでに亡くなっている娘は

誘拐されたことにして、

さらに警察の立場を利用して

事件を風化させました。

 

しかし誤算だったのは、
その子が同級生の友達に

浮気を相談し、写真を送っていたこと。

 

友達は警察の偉い人の顔を見て、
相談されていた不倫相手だと悟ります。
そしてこの子も、
真正面から偉い人に会いに行き
不倫を問いただし、
誘拐されてしまうのです。
(この子は生きているけど
かなり危険な目にあった)。



このシーンを見て、
「正攻法や正論、正義感は
通用しないことが多々ある。
むしろ命を危険にさらすこともある」

というのを、感じました。

子どもって、

その正義感から
間違っていることを
声を大にして言うし、
真正面から正しますよね。


でも、それが通用しない人も多い。

 

ガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラ

実は私も、
小学生の頃に

正義感から大人に真正面から挑み、
コテンパンにやられた経験があります。

それまで大人というのは、
「正しくて、信頼できて、
目指すべき存在だ」

疑っていなかったのですが、
「そうじゃない大人もいる」

ということを、

身をもって体験したのです。

当時、小学校の担任(男性)が、
今思うとサイコパス的な人で、
ものすごく変な人でした。

女児贔屓で男児への態度が酷い。
女児の中でも

かわいい子、きれいな子に
デレデレして、なんならよく触る。


結婚して子どももいるのに女好きで、
授業中だろうが

廊下を女性の先生が通ると
すぐ話しかけに行き授業を中断する。

そして授業が進まない理由を

男児や気にくわない児童のせいにして責める。


か弱い感じの女性教師と
たぶん何かしら関係があった。
(同じ車に乗って通勤しているのを

よく目撃されていたし、
明らかに女性の先生は

惚れこんでいた)。


容姿の悪い女児には

マジで態度が酷い。
(↑これが本当にひどかった)
気に入らない児童はターゲットにして

徹底してイジメる。


でも、大人の前では

ものすごーーーく紳士で

物分かりのいい雰囲気を

醸し出すので、
その担任のおかしな所を

他の先生も保護者も知りません。

とにかく贔屓とセクハラが酷く、
当初は

「大人=信頼できる、頼れる人」

思っていた私も、
「ん?この人、変?」

感じるようになりました。

 

 

私はそのクラスの中で

普通に過ごせていましたが、

ある時、

とても納得できない、

見過ごせない場面を目撃しました。

 

子ども心に、

それは許せない行為で、

私は正義感から担任に意見しました。

「先生のその態度は

おかしい。酷い」と。

 

この日を境に

私は担任のターゲットになりまして、

事あるごとに嫌がらせを受けました。

 

でも担任は演技や

人のコントロールがうまいから、

誰もその担任がおかしいと思わない。

ターゲットにされた人だけがわかる。

 

当時は親や他の先生に

「あの先生はおかしい」と話しても、

なかなか理解してもらえなかったです。

 

でも学年が終わりに差し掛かるにつれ、

その担任のせいで

不登校になる児童や、

暴れ出す児童も出始め、

ようは学級崩壊みたいになりました。

 

そして私も、ある日

どうにも許せない嫌がらせをされて

爆発してしまい、

学校を抜け出すという暴挙に出ました。

 

田舎の小さな小学校。

女児が学校を抜け出すなんて

大騒ぎです。

 

うちの母もここで初めて

「もしかして、

娘の言っていたことは

本当だったのでは?

気づきました。

 

私は校長室に呼ばれた時、

その先生のおかしいところを

たくさん話ましたが、

まぁ、相手にされませんよね。

 

当時、

ものすごく人間不信にもなりましたし、

田舎では「抜け出した子」みたいに

ヒソヒソ噂もされます。

 

でも、ターゲットにされた子が

他にもたくさんいたので、

徐々に担任の悪行の噂も

広まったように思います。

 

そしてクラスは

学級崩壊していたので、

客観的に見たら

「荒れた原因」がなんなのか、

伝わったと思います。

 

 

まぁ、でも結局その担任、

それから数年後に

教頭に昇進しましたけどね。

恐ろしいです。

 

 

 

私はこの時、

正義感を持って正攻法で

真正面から向かっていって、

返り討ちにされた挙句、

外堀を埋められて

自分が窮地に追い込まれる経験

初めてしました。

 

 

 

そして、

「大人だからといって

信用しちゃダメなタイプもいるんだ。

正しいことが通じない、

ずるくて嫌なやつもいるんだ」

ということを、

初めて知りました。

 

今なら、

もっと賢く、

ぶりっこして懐に入り、

少しずつ証拠を取ればいいとわかります。

 

でも当時は馬鹿正直に

真正面から闘いに行きました。

 

今回の「マイファミリー」を

見ていたら、

内容は違えど

正々堂々と大人に闘いに行き、

命を落としたり危険な目にあった

子どもを見て、胸が痛みました。

自分もそうだったよなと。

 

私はあの時、

最終的に自分の親が

私の話を信じてくれたことと、

友達やその後の中学校で

素晴らしい先生に出会えたおかげで、

もう一度、

大人を信じられるようになりました。

 

これから娘たちが

大きくなっていく中で、

こういう理不尽なことや、

「正攻法が通じない人」

出会うこともあると思います。

 

できればそんな

しんどい思いはしてほしくないけれど、

一定数、理解不能な人はいる。

 

だから娘たちには

賢く、強くなってほしい。

そして私は全力で味方でいたい。

 

そんな風に、

昔を思い出しながら

ドラマを見たのでした。