先日オンラインで取材した

古巣のドラマ。

 

 

 

 


広瀬すずさん主演の

 

テレビ朝日系スペシャルドラマ

「津田梅子〜お札になった留学生〜」。

 

 
昨日5日に放送されて、
せっかく取材したので
私も見てみました。
 

明治時代に6歳でアメリカ留学し、

津田塾大学を創設した津田梅子。
梅子を広瀬すずさん、
留学仲間の捨松を池田エライザさん、
繁を佐久間由衣さん。
梅子の母を内田有紀さんが
それぞれ担当されました。
 
11年も留学した梅子は、
自分で考え自分の意見を持ち、
自分で稼ぐ自立できる力を
女性たちに身につけてほしい
意気込むけれど……。
帰国した日本で
そういう女性は求められていない。
意見を言えば疎まれる。
 
「女子教育」とは名ばかりで、
結局は令嬢たちに
英語と服装、髪型、歩き方など
外面だけ教える日々。
学ぶ方の女生徒側も、その教師すらも、 
女子教育は
「良妻賢母になるため」の「箔」
としか考えていない。
 
梅子を留学させた
当時としてはかなり先鋭的な父親でさえも、
自分の妻は邪険に扱い
召使いのように接している。
 
なんのために
11年も留学したのか。
なんのために勉強し
教養を身に着けたのか。
梅子たちのギャップ、葛藤は
凄まじいものがあったでしょう。
 
原稿にも
内田有紀さんの言葉として書いたのですが、
女性の生き方に自由がなかった時代。
とても苦しい思いをした
女性は多かったはず。
 
捨松や繁は結婚しますが、
ここでの友人関係の亀裂や
葛藤もリアルだった。
捨松はお金や地位がなければ、
「女性だけでは何もできない」ことを
痛感しながら、
梅子とは違う方法で
女子教育の場を作っていきます。
 
ガーベラガーベラガーベラ
 
梅子たちの時代と比べたら
失礼になりますが、
昭和生まれの私も、
令和になった今でさえ葛藤があります。
 
「女も大学に行く時代」
「男女平等」
そんな言葉と共に成長し、
大学を出て就職。
 
でも3年くらい経てば25歳になり、
「結婚はー?」と言われるようになる。
アラサーで結婚してなかったら
いろいろと急かされる。
結婚したらしたで、
「子どもはー?」と言われる。
 
 
DINKS希望だった私は、
30歳前後は子ども子ども言われて
結構しんどかったです。 
「仕事も大変だけど
子育てして一人前」
「仕事は誰でもできるけど
母親の代わりはいない」
とか、そういうことも言われました。
 
子どもを産んだら産んだで、
やっぱりまだまだワーママは
戦力外通告されます。
私なんて無職になって
結局フリーランスになりましたし。
 
いきなり社会から切り離される感覚。
仕事したくても
「今はお子さんが小さいから、
大きくなってからで」
断れた会社も数々。
 
その悔しさを口にすれば、
「今はママが仕事だから」
 
「今は子育てが仕事。
子どもが小さいのは今しかない。
子どもはママのそばにいるのが一番」  
 
↑これは本当によく言われて、
苦しかったなぁ。
 
「子どもが小さいのは今しかない」のは、
ママだけじゃなくパパも同じでは?
 
極めつけは、上の世代の人に
「10年以上キャリアがあったって、
結局女は子ども産んだらリセット。
キャリアだなんだは女には意味がない
子育てが一番の仕事」
と言われて、本当に落ち込んだ。
 
私は何のために
勉強してきたのかなぁ。
何のために大学出たのかなぁ。
何のために仕事を
頑張ってきたのかなぁ。
 
すごーく虚しくなりましたね。
 
もし、
大学卒業してすぐ結婚し、
子育てに専念するのが
社会の最も理想な形なら、
私のように家事も育児も苦手な人間は、
「良妻賢母を育てる学校」とかに
通っておいた方がよかったと思う。
 
ていうか、
明治時代にも私のように
壊滅的に家事が苦手な女性も
いたと思うんですよ。
でもそのほとんどの人達は
他に選択肢を持てなかった。
ノイローゼにならなかったのだろうか?
 
今はいろいろな選択肢、生き方があるから、
もちろん明治時代よりは
遥かに生きやすいです。
働き方改革やコロナもあって、
随分自由で柔軟な選択も
できるようになりました。
 
ただ、これだけ共働きが多くても
家事育児の負担が大きかったり
仕事をセーブするのは
圧倒的に女性が多い。
 
私はコティリティにも
自分の好きなことや得意なことを
見つけて伸ばして、
その力で自立してほしいと思っています。
 
 
でもこの国の
こういうしきたり?の中で
生きるんだったら、
自分の夢とかやりたい事ではなく、
良妻賢母になる教育を
受けさせた方が楽なのか?
とわからなくなる時があります。
 
まぁこれから、
時代の流れと共に 
価値観や考え方も
変わっていくかもしれませんが。
 
子育てや家事に専念したい人も、
私みたいに仕事人間も、
それぞれが
心地よく過ごせる社会になってほしいな。
 

【取材執筆記事】