ここのところ
ニュースになっている
女優・神田沙也加さんの訃報。
若く才能のある女優さんが
なぜこのようなことに……。
ちょうど先月、
神田さんバージョンの
「マイ・フェア・レディ」を
観劇したばかりだったので、
一昨日の深夜に
速報を見てから勝手に沈んでいます。
神田さんはそれこそ、
「アナ雪」が公開された2014年に
頻繁に取材しました。
あの年は本当に“アナ雪祭り”で、
2日〜3日に1回は何かしら
アナ雪関連の取材がありました。
当時、
松たか子さんはPRイベントには
出られませんでしたが、
神田さんはほぼ毎回出られていて、
「生まれてはじめて」や
「扉あけて」を熱唱されていました。
一般人と一緒に合唱もしていました。
表情が少女のようで、
笑顔がにこやかで
細身の体から
鋭い歌声が突き抜けるように奏でられ、
その場にいた人を魅了していました。
聴いた瞬間に「神田沙也加だ!」とわかる声。
唯一無二だと思います。
親が有名人とか関係なく、
彼女は彼女として魅力的。
「マイ・フェア・レディ」は
神田さんの憧れの
一番好きなミュージカルだったそうです。
たくさん努力されて
プリンシパルを掴んだのに……。
「ああ、なんてしあわせ!」
「踊り明かそう」
どちらもとても素敵な歌声でした。
切ないです。
そして悲しいけれど、
こういう訃報時に
芸能記者は
えぐい取材をしなければいけません。
私はもう現役記者ではないので
今回何も動いていませんが、
各社札幌に飛んでいます。
都内では事務所や葬儀場の張り込み、
親族宅ピンポンなどしなければいけません。
(これは「マスゴミ」と非難されても
仕方ないのですが、
取材する記者全員が全員
嬉々としてやっているわけでなくて、
とても心を痛めながら
やっている人がほとんどです。
私も某有名俳優のお父様や
某有名アーティストのお母様、
某有名グループの一人が自死された時、
病院、自宅、葬儀場張り込みや
ピンポンをしなければならず、
申し訳ない思いで気持ちが沈んでしまい、
胃が痛くてたまりませんでした。
そういう意味では
向いていないのだと思います。
令和時代、
こういう取材の仕方が
変わっていけばいいなと
個人的には思います)
自分よりも若い、
しかも才能あふれる方が
このような形になるのは悲しい。
でも、これまでの出演作品や舞台に
彼女の生き様が刻まれていますね。
関係者やカンパニーの方々は
とてつもないショックと
混乱状況だと思います。
舞台が千穐楽を迎えられますように。