の帰り道に、
謎の女装妊婦 安藤さん
(写真はオフィシャルより)
と遭遇したコティマム
①妊婦フェチで妊婦の格好して
妊婦に見せつけたい男なのか?
②それとも本当に女性なのか?
③体は男性で心は女性の、
妊娠に憧れている方なのか?
コティマムは③だと判断し、
安藤さんのことを
「妊婦として接しよう」
とその場で心に決めました。
そして、
最寄り駅まで
安藤さんと一緒に
帰ることになりました
とにかく、
なんか会話をして
自然な雰囲気にせねば!と思い、
「せっかく来たのに、
イベント終わっていて残念でしたね」
と声をかけました。
安藤さん
「わ…私、すごくコミュ障で…。
イベントには興味があったんですけど、
人と接するのが苦手で…。
いざ行くとなると緊張しちゃって…
来る途中に何度も緊張して
吐きそうになってしまって、
途中で何回も
電車を降りちゃったんです
そしたら…間に合いませんでした」
頑張って
高い声で話そうとする
安藤さん。
私
「そ…そうなんですか
でも…よく頑張って会場まで
到着しましたよね
それだけでもすごいですよ」
安藤さん
「あ…ありがとうございます…」
しばし沈黙(ー_ー;)
コミュ障というのは本当っぽい 。
私
「えっと…今何ヵ月ですか?
お腹けっこうおっきいですよね。
同じくらいですかね?」
安藤さん
「えっと…えっと…
よく…わからなくて…」
わからんって…。
どういうことや?
安藤さん、
せめて設定はしっかり作って!
私
「えっと…私は8ヵ月ですよ」
安藤さん
「あ…。私も8ヵ月くらいです…」
私
「そうなんですね(^^;
悪阻とか、大丈夫でした?
私すっごく酷くて
1ヵ月で10キロ痩せましたよ~」
安藤さん
「私も…悪阻は酷かったです」





私
「あ、性別はわかりました?
うちは女の子でした」
安藤さん
「わ…私は…聞いてなくて…」
私
「そ…そうか。
誕生まで楽しみに待ってるんですね。
ご主人も楽しみにしてるんじゃ
ないですか?」
安藤さん
「そうですね。か…彼も性別は
気になるみたいです」
終始オドオド、
きょどりまくっている安藤さん
沈黙もありつつ
会話している内に、
最寄り駅が見えてきた
やっと解放される
駅の改札近くになったタイミングで、
コティマム、
行動を起こしました
私
「駅までありがとうございました!
助かりました!
私はトイレに行くのでここで(*^-^)
では」
そしてそそくさと
女子トイレに向かう
さすがに女子トイレまで
入ってこないでしょ。
と思ったら、
安藤さん
「あ…私も!私もトイレ行きます」
え??
安藤さんついて来る。
そして
女子トイレに入ってきた
「ひぃぃぃぃ~(ノД`)ノ」
心の中でめっちゃ叫んだ私
もうこのあたりから、
安藤さんと
二人きりでいることへの
恐怖心がMAXに。。
私
「あ、なんかこのトイレ、
和式しかないからしんどいので、
我慢します」
と、洋式トイレもあるのに
見え見えの嘘をついて、
とにかくトイレから出る
安藤さんついて来る。
え
トイレ行きたいなら
ここでお別れでいいよ
と思いつつ、
「もうこれは、
人の多い電車に乗った方が
安心だ」
そう判断した私は電車に乗る
もちろん同じ電車に
安藤さんも乗ってくる。
当たり前のように私の隣に座る
この時、私が目指していたのは
名古屋駅。
名古屋駅からまた乗り換えて
コティマムの住んでいるエリアに
行かねばなりません。
私
「どちらまで行かれます?」
安藤さん
「名古屋までです。
そこから◎◎へ乗り換えます」
この◎◎というのは
コティマムが住んでいるエリアからは
随分遠い市にある駅でした。
名古屋駅で
なんとかお別れできそう
とにかく名古屋駅まで我慢だ!!
電車の中でも
何かしら赤ちゃんや妊娠に関する
会話をしたんですが、
「早く名古屋駅につけ!
早く名古屋駅につけ!」
とずっと頭の中で唱えていたので、
具体的な会話を覚えていません(^^;
よーやく名古屋駅に到着し、
電車を降ります
「ではここで」と、
なんとか笑顔で挨拶した時です。
安藤さん
「あの…。
私ホントにコミュ障で…。
今日は…その…
優しく話しかけてくださって、
お相手してくださって…
あ…ありがとうございました…」
オドオドしながらも
私に感謝を伝えてくる安藤さん
そして
「あの…
最後に…
赤ちゃん
触らせてください」
そう言って、
安藤さんは
両手で私のお腹を触ってきました。
「ひぃぃぃぃ~(ノД`)ノ」
必死で叫ぶのを
堪えましたが、
心の中では絶叫
体が硬直しました。。。
安藤さんは愛おしそうに
私のお腹を眺めて、
お腹に何か話しかける(念じる?)
ように
両手で私のお腹を撫でました。
ウーピーさんよりよっぽど、
「赤ちゃんと
チャンネル合わせて交信」
している感じでした
しっかりお腹を撫でて見つめた後、
満足そうな顔をした安藤さんは、
笑顔で
「ありがとうございました」
と言って、
去っていきました
私。。。
恐怖過ぎて
しばらくその場で固まりました。
名古屋駅のホームで固まる私。
動けない私。
そこから急いで夫に電話
夫はもちろん仕事中。。
というか生放送の本番直前で
絶対に絶対に電話に出れる訳ない。
でも、
この東海地方で
頼れる人が夫しかいなかった私は
何度も何度も電話する
忙しい中、
なんとか電話に出てくれた夫に
私はものすごい早口で
捲し立てました
「めちゃくちゃめちゃくちゃ
怖い思いしたから、
一人で帰れない
どんなに遅くなっても
名古屋駅で待ってるから
オンエア終わったら
名古屋駅まで迎えに来て!!
ずっと待ってるから!!」
何事かと驚きつつも、
仕事が終わったら
名古屋駅に来てくれる
ことになった夫。
コティマム、
一人で自宅へ帰るのが
どうしても怖かったんですよね
もしかしたら
まだ近くに
安藤さんがいるかもだし、
とにかく
人混みから出たくなかった
そこからひたすら
名古屋の高島屋で
人混みに紛れながら
時間を潰し、
夫を待ちました
夫が到着する頃には
私も少し落ち着いていました
高島屋に到着した夫と
レストラン街で夕飯を食べながら、
その日あった事を
全部聞いてもらいました
参加したイベントが
スピリチュアルだったこと。
ウーピーさんの交信会。
謎のヨガと瞑想。
そして女装妊婦安藤さん。。
夫も
「散々だったね
せっかく友達できると思って
行ったのにね」
と同情してくれました。。
「てかコティマムって、
普通じゃありえない
不思議な体験をよくするよね」
自分でもそう思います。。
安藤さんは、
今思い返すと
恐らく本当に③の方なのでは
ないかと思います。
メイク、しぐさ、
私のお腹を
触りながら見つめている時の表情…。
「女性になりたい、子どもが欲しい」
そういう気持ちが
伝わってきました。
もちろん、お腹を触られた時は
恐怖MAXだったのですが
怖い思いはしたものの、
なんか印象的で…。
心底悪い人だとは思っていません。
このイベントを機に、
私は「ベビーヨガ」や
「ベビーマッサージ」系の
イベントは
警戒するようになりました
保健所や児童館、
民間のヨガスタジオ主催のものは
チェックして参加する時もありましたが、
有志のサークルっぽいものや
「◎◎カウンセラー」
「◎◎アドバイザー」
みたいな怪しい肩書きを持つ
個人主催のものは
今も避けています
(これもまたいつか書ければですが、
その後、在宅ライターとして本格的に
活動するようになってから、
怪しいベビーマッサージを取材したのです。
これも先生の肩書きは
「◎◎アドバイザー」でした)
私の不思議体験に
長々お付き合い頂き
ありがとうございました