<写真>京都の紅葉 2020年11月
㉔ 85歳2度目の女装開眼
私と話する方、皆さん、<元気ですね!>言われるのです。でもほんとは㉓章でも書いていますように私は病気持ちなのです。
元気どころか、7人のお医者さんに掛かっているのですからね。
だから<元気ですね>言われた時は<90歳にしては元気ですね>と受け止めるようにしているのです。
ところが最近~満90歳迎えたとたん<尊敬します>て、言われることが変わってきたのです。なにか気恥ずかしくなるのです。
私のどこが尊敬なのか?自分でも思い悩みます。<90歳にして女装している>まあ、そんなことからかな?と自分で答え出します。確かに女装さんは大勢居られますけど、多分90歳で女装するなんて私ぐらいだと思います。
それが尊敬に値するかどうかは別の話として、私の90歳の女装は長い年月女装してきた大つわもの?なんて~思われそうだけど、そうではないのです。
私が女装にのめりこんだのは、78歳のときで、それも3年程で仕事の関係で中断~本格的に女装しだしたのは85歳からなのです。世俗の一切から解放されて、隠居生活の代わりに女装始めるという変わり種なのです。
私よりはるかに若くて女装歴が長い方いますから、女装歴は大したことないのです。だから女装の教えを乞うのは当然ですが年下のベテランさん。
女装のフレンドさんも皆な年下で、おかげで気が若やいで年配の女装さんが歳だから女装辞めようか?いえ、辞めているのに、私は90歳になってまだ女装する代わり種の秘密もそこにあるのかもしれませんね( ´艸`)
ですから歳の自覚がまるでありません。会話交わしても相手の方と同じ年齢の積りで話しているのです。すると人間て~不思議です。
見た目も年齢より若くなるのですからね。厚かましい言い方ですが、それの証明がこの連載記事の上に写真フアッションする理由なのです。いえ、昔の写真ではありませんよ~古い写真でも3年前位ですからね。
最近、自分でも気が付きだしているのですが、この5年間というもの本格的に女装にのめりこみだしていると思うのです。
これもあまり例はないと思います。なにせ85歳のときからですものね~
きっかけはあったのです。
私が85歳のこの年の10月31日ハローウインの日です。70台女装初めのころから付き合いのあるフレンドさん<女装>さんに連れられてついて行った先が今も常連になっている女装スナックなのです。
その日はハローインのイベントがスナックであったのです。それだけにチャイムの音をさして扉開けたとたん、私の目を奪い思わず足が止まった光景~ウワン!耳に響く音楽と合わせての歌声~そして~
色鮮やかな舞台衣装のような服装、コスチュウムの男女?があふれているのです。足が止まった私の背中をフレンドさんに押されておそるおそろお店にはいりました。
このときが私が初めて入った女装スナックでした。
私もフレンドさんもこんなイベントがあるなんて知りませんから、フレンドさんは女装姿でも私はメンズ~男姿の服装です。85歳
今更女装でもあるまい~そんな気分でフレンドさんとデイトでもする気分でスナック~それも<女装スナック!>好奇心も相まってついて行ったのです。
それだけにこのお店の雰囲気~イベントのこともあるでしょう。華やかでした。フレンドさんはまだしも私なんかメンズ姿でまるでこの場には場違いです。いくら歳を経てても初めての経験です。足がすくんで戸口で呆然としていました。そこへ挨拶されて分かったのだけどママさんが来たのです。
「初めて来られたのですね。いらっしやい~ここのママです」笑顔で迎えてくれたのは年配の女性?思ったけど、後で分かったのが女装さんのママでした。
「今日はハローインなので女装の皆さんコスチームでしょう。派手な衣装で楽しむ日なの~」言いながらママさん私を上下に視線走らせるのです。
「あなた小顔だから女性になったら絶対綺麗!女の子できますよ」言われてどきっとしました。それがカウンターの前で唄っている大柄な女装さん、声から男性と分かるけど大きいなりに金髪で鼻がツンととがって、まるで西洋人形みたいな美人なのです。
<私もあんな美人になりたい~>内心の思いをママさんに言い当てられたような気がしたのです。
内心どきりとする一方で期待感が広がるのです。不思議~78歳にして初めて女装したときのこと思い浮かべていました。
「でも、女装の衣装~ハローインの衣装持っていないのですが~」
年甲斐もなく消え入る声です。
「じゃ上の部屋に行って着替えましょう。衣装用意しているから~」答えるなりママさん背を向けるのですから後ろからついて行くより仕方ありません。
不安感で助けを乞う思いでフレンドさん見たら手振って笑顔でいるではありませんか~それだけではありません。 ジャケットの裾まくり上げて見せたのです。<ええ~>声が出そうになりました。胸元を広げた真っ赤な光る衣装に胸が盛り上がったセクシー衣装~<騙された~>フレンドさん睨みつけました。彼女ハローウインイベント知っていたのだと気づいたのです。
とにかく行くしかないとママさんの後追いました。
エレベーターで上がると上の階、4階に上がって部屋に案内されます。鏡台が4つ小型机や棚に椅子が並んでいるささやかなメイク室です。奥までずらりロッカーが並んでいることは、ここで女装さんが着替えして、メイクして変身するのだと分かりました。
そして今も椅子に座った女装さんのメイクを女性の方がしているのです。
「女将、とくみさん初めてだそうよ着付けとメイクしてあげて」ママさんに声掛けられ、メイクの手を止めて振り返った女性~に私は引き合わされたのです。
「あら~あなたここ初めてですの?メイクするのね?」
「はい、お願いします。それに衣装がないのですが」このひとは女性のようだ?思いながら小声で答える私。この女将と呼ばれた女性がその後私と深いかかわりをもつようになるとはその時は勿論思いもつきません。
つい見とれてしまうような綺麗にメイクされた若い女装さんを送り出すと、女将さんジャンバー服のおっさん姿の私をしげしげ品定めの目つきでみるのです。
「貴方男性にしては細いね~でも背があるから女性になるといいスタイルになりますよ。女装経験あるのじゃない?」
さすがです。見抜かれたのです。
「はい、4年ほど前までしていましたが仕事の関係で辞めました。徳島からでは通うのが大変だったので~」
「ええ、徳島から来られたのですか。じゃ今日はお泊りですね?」
「はい、フレンドさんに誘われて来たものですから、なんの用意もできていなくて~」
「大丈夫任かしておいて~綺麗な女の子にするから~」
<綺麗な女の子?>綺麗はいいけど、女の子なんて~いくらなんでもね~私、85歳ですよ~
<一寸オーバーじゃない女将さん、>内心つぶやきましたからね。
「それがね~メイクは大丈夫だけど、貴女に合うサイズの衣装がないのよ。男性の大きいサイズの衣装で用意しているのだけど、貴女女性サイズだものね。これで我慢してね」
云われて出されたのが、期待していたのとはまるで違う衣装です。
「コルセットよ。貴女細身だから合うと思いますよ。さあ、服脱いで~」言われても、相手は女性です。ためらいながらジャンバー
とズボン脱いで、靴下も女将さんに促されて脱いだけど~昔?女装したときと何か勝手が違います。
「後ろ向いて!」叱咤されるように言われて背中向けると、セーターとシャツを一気に脱がされて上半身裸にされました。
うちの嫁さんでもここまでしてくれたことないのに~半ば固まっている私に再び叱咤が浴びせられて~
「下も脱ぐの!」言われて我に返り思い出したのです。女装するときのことを~
慌ててズボン下を下してパンツ一丁になったのです。
その私の背中にシミーズ?いやキャミソール?頭にかぶせられたのを引き下ろし肩ひもに腕を通します。その後~さすがに
コルセットには手が出ません。身に着けたことのない代物ですものね。女将さんの素早い手つきでコルセット締めつけられるのをなすがままです。
<あれ?コルセットてキャミソールの下にするものじゃないの?>疑問が湧いて鏡を見ると、お乳があるように胸が膨らんで
衣装として様に見えるではありませんか。
でも椅子腰下して鏡見るとイケメン?だけど鏡に映ののは、冴えないおっさんの顔がコルセットの上に乗っかっているのです。まあ、おじいさんのしわくちゃ顔でないのはましだけどね。でも85歳は争えません。それなりの年寄です。
<本当にこの年で女装ができるの?>疑問持ちます。女装を辞めて何年もたって<もう女装は無理~>諦めていた私です。
「じゃメイクしますね。明りに顔向けて」言われて鏡に横向きになって~その後の手順~その時は全然分かりませんでした。今までメイクしてもらってきたのとはまるで違っていたからです。
とにかくただ目をつむって成すがまま、お任せメイクです。 するとくるり~椅子が回されて鏡に向けられます。期待の思いで鏡見つめると、鏡に映っているのは歌舞伎役者ののように鬘<かつら>のない、いえ、ウイッグのない化粧した顔が~全然、私の素顔とは似ても似つかぬ女性の顔が鏡に映っているのに唖然としたのです。
ボーイッシュな髪形のウイッグが被せられ~一段と若返った私が映っています。女性と言っても中性的な若くて元気見える女性がいました。
<やったー>思わず内心叫びました。
「可愛い~はい、可愛い女の子ができました」嬉しさこめて女将さんは叫ぶように言います。多分この瞬間女将さんのなかで私の写真集のプログラムができあがってきたと思うのです。
いえ、女将さんより私~もう奇跡としか思えない感動の嵐に取り巻かれていたのです。初めて女装された時の感動以来の感激です。85歳にしてこんなことがあるなんて~涙が出るほどの思いに取り囲まれました。<下段・写真>
ランラン気分、意気揚々とハロウイン会場のスナックに入りました。フレンドさんに声かけると唖然とした表情で私を見つめます。「ホントにとくみさん?」信じられないように言葉が返ってきてますます。ランラン気分になる私。
唄って、踊って、写真撮ってもらって~念願の若さ取り戻したのですからね。もう、85歳のお爺さんではないのですから・・・
これが出発点となって私はカメラマンでもある女将さんの写真集作りにのめり込むことになるのです。
<老いを蹴飛ばせ~>念願かなって若さ取り戻した私?もう、常識的なよたよた歩きの年寄りではなく、背筋をぴん~と
伸ばした私がいます。<若くなったのです><続く>
<写真集はまだアマゾンで買えるそうです><老いを蹴飛ばせ~87歳の女装>…
」
<写真>京都の紅葉 2020年11月
㉔ 85歳2度目の女装開眼
私と話する方、皆さん、<元気ですね!>言われるのです。でもほんとは㉓章でも書いていますように私は病気持ちなのです。
元気どころか、7人のお医者さんに掛かっているのですからね。
だから<元気ですね>言われた時は<90歳にしては元気ですね>と受け止めるようにしているのです。
ところが最近~満90歳迎えたとたん<尊敬します>て、言われることが変わってきたのです。なにか気恥ずかしくなるのです。
私のどこが尊敬なのか?自分でも思い悩みます。<90歳にして女装している>まあ、そんなことからかな?と自分で答え出します。確かに女装さんは大勢居られますけど、多分90歳で女装するなんて私ぐらいだと思います。
それが尊敬に値するかどうかは別の話として、私の90歳の女装は長い年月女装してきた大つわもの?なんて~思われそうだけど、そうではないのです。
私が女装にのめりこんだのは、78歳のときで、それも3年程で仕事の関係で中断~本格的に女装しだしたのは85歳からなのです。世俗の一切から解放されて、隠居生活の代わりに女装始めるという変わり種なのです。
私よりはるかに若くて女装歴が長い方いますから、女装歴は大したことないのです。だから女装の教えを乞うのは当然ですが年下のベテランさん。
女装のフレンドさんも皆な年下で、おかげで気が若やいで年配の女装さんが歳だから女装辞めようか?いえ、辞めているのに、私は90歳になってまだ女装する代わり種の秘密もそこにあるのかもしれませんね( ´艸`)
ですから歳の自覚がまるでありません。会話交わしても相手の方と同じ年齢の積りで話しているのです。すると人間て~不思議です。
見た目も年齢より若くなるのですからね。厚かましい言い方ですが、それの証明がこの連載記事の上に写真フアッションする理由なのです。いえ、昔の写真ではありませんよ~古い写真でも3年前位ですからね。
最近、自分でも気が付きだしているのですが、この5年間というもの本格的に女装にのめりこみだしていると思うのです。
これもあまり例はないと思います。なにせ85歳のときからですものね~
きっかけはあったのです。
私が85歳のこの年の10月31日ハローウインの日です。70台女装初めのころから付き合いのあるフレンドさん<女装>さんに連れられてついて行った先が今も常連になっている女装スナックなのです。
その日はハローインのイベントがスナックであったのです。それだけにチャイムの音をさして扉開けたとたん、私の目を奪い思わず足が止まった光景~ウワン!耳に響く音楽と合わせての歌声~そして~
色鮮やかな舞台衣装のような服装、コスチュウムの男女?があふれているのです。足が止まった私の背中をフレンドさんに押されておそるおそろお店にはいりました。
このときが私が初めて入った女装スナックでした。
私もフレンドさんもこんなイベントがあるなんて知りませんから、フレンドさんは女装姿でも私はメンズ~男姿の服装です。85歳
今更女装でもあるまい~そんな気分でフレンドさんとデイトでもする気分でスナック~それも<女装スナック!>好奇心も相まってついて行ったのです。
それだけにこのお店の雰囲気~イベントのこともあるでしょう。華やかでした。フレンドさんはまだしも私なんかメンズ姿でまるでこの場には場違いです。いくら歳を経てても初めての経験です。足がすくんで戸口で呆然としていました。そこへ挨拶されて分かったのだけどママさんが来たのです。
「初めて来られたのですね。いらっしやい~ここのママです」笑顔で迎えてくれたのは年配の女性?思ったけど、後で分かったのが女装さんのママでした。
「今日はハローインなので女装の皆さんコスチームでしょう。派手な衣装で楽しむ日なの~」言いながらママさん私を上下に視線走らせるのです。
「あなた小顔だから女性になったら絶対綺麗!女の子できますよ」言われてどきっとしました。それがカウンターの前で唄っている大柄な女装さん、声から男性と分かるけど大きいなりに金髪で鼻がツンととがって、まるで西洋人形みたいな美人なのです。
<私もあんな美人になりたい~>内心の思いをママさんに言い当てられたような気がしたのです。
内心どきりとする一方で期待感が広がるのです。不思議~78歳にして初めて女装したときのこと思い浮かべていました。
「でも、女装の衣装~ハローインの衣装持っていないのですが~」
年甲斐もなく消え入る声です。
「じゃ上の部屋に行って着替えましょう。衣装用意しているから~」答えるなりママさん背を向けるのですから後ろからついて行くより仕方ありません。
不安感で助けを乞う思いでフレンドさん見たら手振って笑顔でいるではありませんか~それだけではありません。 ジャケットの裾まくり上げて見せたのです。<ええ~>声が出そうになりました。胸元を広げた真っ赤な光る衣装に胸が盛り上がったセクシー衣装~<騙された~>フレンドさん睨みつけました。彼女ハローウインイベント知っていたのだと気づいたのです。
とにかく行くしかないとママさんの後追いました。
エレベーターで上がると上の階、4階に上がって部屋に案内されます。鏡台が4つ小型机や棚に椅子が並んでいるささやかなメイク室です。奥までずらりロッカーが並んでいることは、ここで女装さんが着替えして、メイクして変身するのだと分かりました。
そして今も椅子に座った女装さんのメイクを女性の方がしているのです。
「女将、とくみさん初めてだそうよ着付けとメイクしてあげて」ママさんに声掛けられ、メイクの手を止めて振り返った女性~に私は引き合わされたのです。
「あら~あなたここ初めてですの?メイクするのね?」
「はい、お願いします。それに衣装がないのですが」このひとは女性のようだ?思いながら小声で答える私。この女将と呼ばれた女性がその後私と深いかかわりをもつようになるとはその時は勿論思いもつきません。
つい見とれてしまうような綺麗にメイクされた若い女装さんを送り出すと、女将さんジャンバー服のおっさん姿の私をしげしげ品定めの目つきでみるのです。
「貴方男性にしては細いね~でも背があるから女性になるといいスタイルになりますよ。女装経験あるのじゃない?」
さすがです。見抜かれたのです。
「はい、4年ほど前までしていましたが仕事の関係で辞めました。徳島からでは通うのが大変だったので~」
「ええ、徳島から来られたのですか。じゃ今日はお泊りですね?」
「はい、フレンドさんに誘われて来たものですから、なんの用意もできていなくて~」
「大丈夫任かしておいて~綺麗な女の子にするから~」
<綺麗な女の子?>綺麗はいいけど、女の子なんて~いくらなんでもね~私、85歳ですよ~
<一寸オーバーじゃない女将さん、>内心つぶやきましたからね。
「それがね~メイクは大丈夫だけど、貴女に合うサイズの衣装がないのよ。男性の大きいサイズの衣装で用意しているのだけど、貴女女性サイズだものね。これで我慢してね」
云われて出されたのが、期待していたのとはまるで違う衣装です。
「コルセットよ。貴女細身だから合うと思いますよ。さあ、服脱いで~」言われても、相手は女性です。ためらいながらジャンバー
とズボン脱いで、靴下も女将さんに促されて脱いだけど~昔?女装したときと何か勝手が違います。
「後ろ向いて!」叱咤されるように言われて背中向けると、セーターとシャツを一気に脱がされて上半身裸にされました。
うちの嫁さんでもここまでしてくれたことないのに~半ば固まっている私に再び叱咤が浴びせられて~
「下も脱ぐの!」言われて我に返り思い出したのです。女装するときのことを~
慌ててズボン下を下してパンツ一丁になったのです。
その私の背中にシミーズ?いやキャミソール?頭にかぶせられたのを引き下ろし肩ひもに腕を通します。その後~さすがに
コルセットには手が出ません。身に着けたことのない代物ですものね。女将さんの素早い手つきでコルセット締めつけられるのをなすがままです。
<あれ?コルセットてキャミソールの下にするものじゃないの?>疑問が湧いて鏡を見ると、お乳があるように胸が膨らんで
衣装として様に見えるではありませんか。
でも椅子腰下して鏡見るとイケメン?だけど鏡に映ののは、冴えないおっさんの顔がコルセットの上に乗っかっているのです。まあ、おじいさんのしわくちゃ顔でないのはましだけどね。でも85歳は争えません。それなりの年寄です。
<本当にこの年で女装ができるの?>疑問持ちます。女装を辞めて何年もたって<もう女装は無理~>諦めていた私です。
「じゃメイクしますね。明りに顔向けて」言われて鏡に横向きになって~その後の手順~その時は全然分かりませんでした。今までメイクしてもらってきたのとはまるで違っていたからです。
とにかくただ目をつむって成すがまま、お任せメイクです。 するとくるり~椅子が回されて鏡に向けられます。期待の思いで鏡見つめると、鏡に映っているのは歌舞伎役者ののように鬘<かつら>のない、いえ、ウイッグのない化粧した顔が~全然、私の素顔とは似ても似つかぬ女性の顔が鏡に映っているのに唖然としたのです。
ボーイッシュな髪形のウイッグが被せられ~一段と若返った私が映っています。女性と言っても中性的な若くて元気見える女性がいました。
<やったー>思わず内心叫びました。
「可愛い~はい、可愛い女の子ができました」嬉しさこめて女将さんは叫ぶように言います。多分この瞬間女将さんのなかで私の写真集のプログラムができあがってきたと思うのです。
いえ、女将さんより私~もう奇跡としか思えない感動の嵐に取り巻かれていたのです。初めて女装された時の感動以来の感激です。85歳にしてこんなことがあるなんて~涙が出るほどの思いに取り囲まれました。<下段・写真>
ランラン気分、意気揚々とハロウイン会場のスナックに入りました。フレンドさんに声かけると唖然とした表情で私を見つめます。「ホントにとくみさん?」信じられないように言葉が返ってきてますます。ランラン気分になる私。
唄って、踊って、写真撮ってもらって~念願の若さ取り戻したのですからね。もう、85歳のお爺さんではないのですから・・・
これが出発点となって私はカメラマンでもある女将さんの写真集作りにのめり込むことになるのです。
<老いを蹴飛ばせ~>念願かなって若さ取り戻した私?もう、常識的なよたよた歩きの年寄りではなく、背筋をぴん~と
伸ばした私がいます。<若くなったのです><続く>
<写真集はまだアマゾンで買えるそうです><老いを蹴飛ばせ~87歳の女装>…
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