㉑ 90歳誕生日会<その2>

 90歳にしてこんなはれやかな誕生日祝いしていただくなんて~思いました。 など

 誕生日のお祝いは家族でしかしたことのない私には、まるでイベントのような賑やかさの誕生日は初めての経験です。

大きいケーキに立てられたろうそく~コロナで吹くことできません。コップで蓋して消すのです。

そしてハッピーバースディの大合唱です。いくら90歳功を経ても矢張り舞い上がります。

 終わりから話するのもおかしな話ですが、調子に乗った私~お礼の挨拶は決意表明~

「次は100歳目指して女装します~女装するみなさんの先達となって、老いに負けず~皆さんとともに~頑張りましよう!」

 そうしたら、もう拍手の嵐~ますます調子に乗って~呼び掛けだけでは飽き足らず~

 「女装万歳!」て~後で恥ずかしくなったけど~

 でも、後日参加者からメール頂いたのですが、異口同音<元気ずけられた~>感想もらったのです。

 <中略~とっても感激しました。とくみ さんのご挨拶の時、何度も、女装万歳!て叫んでいました>こんな感想も寄せられたのです。

  <あたしも高齢ですが(82歳)大先輩ですね~略~貴女の存在は大変な励みです~略>

 など、まあ、大先輩は歳だけなのですが、先達になる~と放言したけどさっそく答えが返ってきた思いで最高に嬉しい気持ちになったものです。

  私の女装初めは78歳ですが、それもすぐ仕事の関係で中断、本格的に?まあ、のめりこんだのは85歳~他の女装の方に比べ女装を辞めるような年齢なのです。大方の女装さんは若くから初めて高齢者になって女装したくてもできなくなるのでは?

 そんな心配される年頃から女装初めをした私です。先輩どころかではありません。

 でも気持ちは若いのです。写真集<老いを蹴飛ばせ~87歳の女装>をアマゾンから発行したとき。、あとがき に書いたのは<念願かなって若さを取り戻した。よたよた歩きの年寄でなく、背筋をぴん~と伸ばした、私が居ます。中略~

老人になったと、運命に従うこと辞めるのです。老人気分を捨てて、老いを蹴飛ばせ~元気に生きる目標を持つことです。私の場合、それが女装だったのです。

 その私の思いを書いたのを、90歳にして呼びかけることまでになったということなのです。

 

 本題に戻ります。

 お誕生日会は私の予想超えて賑やかなことになりました。コロナの時期です。密にならないようにお店のママさんは気を使ったと思いますが、人数制限して、入口で消毒受付しての集まりだったのですが、お店いっぱいになってホントひやひやされたと思います。

 だから東京とか広島とか遠いところからのフレンドさんへのお招きはしませんでした。それでも三重県や京都から来られてありがたいことだと思いました。

 メッセージも沢山頂いて、贅沢な話だけどお礼の返信が大変でした。

 呼び掛け人の先生が言われていた<楽しい誕生日会にしょう>それは、その通りになりました。

 参加の皆さんからお祝いの言葉頂きながら、唄やかくし芸など披露され賑やかな誕生日会になったのです。

 それに出された料理はお店以外にも、他のお店から参加と料理持ち込みで、私の食べ物は別注という行き届いたことは呼び掛け人の先生の指図でしょう。

 それだけではありません。

 ライブに出演される歌手の方が2曲歌ってくださり、プロの女性カメラマンの方が私の撮影してくださり、~

 もう、ええ~と思いながらの私です~

 初めと、終わりの挨拶は当然のこととしても、賑やかな間に着替えです。

次の私の出番~私のダンスタイム<銀座カンカン娘>です。ずいぶん昔の女優の高峰秀子 さんの歌が今もネットに残っています。この音楽で踊るように先生に言われて、行ったのが、踊りの先生のスタジオ。私のために踊りを創作してくださったのです。先生にその踊りを見せてもらって、DVD に入れてもらったのを、家で練習しました。

 でもダンスてこんなに難しいとは思いませんでした。テレビでは小さな子供さんが踊っているのをみて簡単なことだと思っていたけど、なかなかどうして~音楽に合わして体で覚えようと繰り返し練習。

 なんとか覚えた~自信持ったのが誕生日会の前日です。

 それがね~初めてのことすると必ず失敗する私のジンクス。踊れるはずがフレンドさんの歌声と手拍子のなかで音楽が聞こえないのです。音楽で練習したのでまるでダメ~ええい~やけくそです。習った踊りに自分の我流の踊りを加えて、フレンドさんを引っ張り出して一諸に踊ってもらって、何とかつじつま合わしたものです。

 {大丈夫ちゃんと踊れていたよ」フレンドさんが言ってくれたけどネ~

 ところがその一部始終はカメラマンさんが撮っていたのです。しかもアップでです。これユーチーブで写されるのですよ。

 そしていよいよハッピバースデー。大きなケーキがテーブルに乗せられ沢山の蝋燭<ろうそく>に灯が灯っています。

でも吹き消すことできません。コロナのときですから、思いついてコップで蝋燭にかぶせて灯を消しましたよ。

同時に皆さんのハッピバースデーの大合唱~もう90歳にしてこんな経験さして頂くなんて~感激に包まれました。

 そしてライブで活躍されている有名な歌い手~歌手の<せんちゃん>という方が唄ってもらって、雑談タイムに入るとまた私は衣装直しが3回目です。まるで結婚式です。

 それが写真にあるような豪華な裾引きずるチャイナドレス。下手な歌歌いました。<愛燦燦>です。そしてお礼の挨拶。後は初めに書いた通りです。

 

 誕生日会はこれで終わりなのですけど、後があるのです。

遠路来てくれたフレンドさんや会場のスナックのママに私の先生などグループで、カラオケスナックで2次会したのです。

テーブルに料理が並べられて、乾杯しょうとすると、お店のママさんがケーキ蝋燭たててテーブルに運んでくださったのです。

誕生日会のお祝いです。

 それでまた灯がつけられた蝋燭に私がコップで消しながら、ハッピバースデーの合唱です。2度目のお祝いです。テーブルの皆さんが唄うと男の声が同じように聞こえて~

 ええ?私が隣の仕切り隔てた席を伸びあがって見ると、お客の人達が私に手を振りながら歌っていたのです。

 すっかり嬉しくなって私も手振って返して~

 

 こんな素敵な誕生日会もう2度と味わえないだろう~つくずく思ったものです。

誕生日祝ってくださった皆さんに答えるためには、矢張100歳まで老いを蹴飛ばして、頑張らないと~思うのです。        <この項終わり>(注・誕生日会の動画は<とくみさんチャネル>で見ることができます。