昨日の晩、何となく真っ直ぐ家に帰りたくない気分でフラッと立ち寄った映画館で見た「アーティスト」
特にこの映画が目当てで映画館に行ったわけではなかったけれど、ここ数年に見た映画の中では1番好き!と心から思える素晴らしい作品でした。
サイレントからトーキーへと時代が移行していく中、落ちぶれていくサイレント映画界の大スターと、スターへの階段を駆け上がっていく新人女優の物語。
白黒映画。でも人が恋に落ちる瞬間がとても色鮮やかに描かれていて、涙が出てしまう。
シンプルで、ロマンティックで、切なくて、大人向けの恋物語。
非常に上質な映画を見たなぁと、心がほのぼのと温かくなるようなステキな作品でした。
でもこの映画、今年のオスカーで5部門を制覇したとは言え、宣伝が難しそう。
人気スターが出ているわけでもなく、白黒、しかも無声映画となると、若いお客さんはまず見に来ないだろうし。。。
実際、昨日が公開初日、しかも土曜の晩だというのに、館内には20人くらいしか入っていませんでした。
こういう映画こそヒットして欲しい。
派手さはないけれど、本当に見る価値のある映画だと思うので、ぜひとも映画会社の方には頑張っていただきたいなぁと思います。
<オマケ>
この映画に出てくるワンコ、ジャックラッセルテリアのアギー君がもう最高☆☆☆☆☆
あまりの可愛さ&迫真の名演技に、見た人誰もが身悶えすること必至です。
彼にこそオスカーをあげるべきだわ!!!
と思っていたらもう既に、犬版アカデミー賞といわれる「第1回ゴールデンカラー賞(金の首輪賞)」や、昨年のカンヌ映画祭の「パルムドッグ賞」を受賞済との事。
彼は元々は捨て犬で、施設で安楽死寸前のところを拾われて、その後役者人生(犬生?)がスタート。
今回のオスカー受賞を最後にを引退したのだとか。
そんな波乱万丈な生き方が、演技に深みを与えていたのかもしれませんね^^