最近読んで素敵だなぁと思ったのが小説家・宮本輝さんの言葉。
「ぼくは、不幸な人を幸せにするような小説を書きたいんです。
貧しい人を豊かにするような小説を書きたいんです。
治らない病気にかかって、結局最後に死んでしまう
というような話は書きたくない。
現実には治らなくても、やっぱり治るんだ
と書きたいんです。」
それが小説にしか成せないことなんだ、と。
希望を書きたいんだ、と。
(紀伊国屋書店本町店 文芸と文庫通信より引用)
20代の頃に夢中で読んだ宮本輝さんの小説。
何だか久しぶりに読み返したくなりました。
ところでー、
今読んでいるのは川上弘美さんの「風花」
主人公に全く感情移入できないので、読むのが少ししんどい。
でも、この本は表紙が何といっても素晴らしい!
大好きな、大好きな洋画家・有元利夫 さんの未完の彫刻が使われている。
そういえば宮本輝さんの小説の表紙は、同じく有元利夫さんの作品でしたね。
本の装丁家は冬の星の憧れの職業。
でも、今から目指すのはさすがにムリがある。
学生時代に自分の将来のこと、もう少し真剣に考えておけば良かったなぁと、今更ながらちょっと後悔している冬の星です。


