先週から山崎豊子さんの「不毛地帯」 を読んでいる。
今ようやく第1巻を読み終えたところ。
主人公がシベリアに抑留された11年という長い年月。
60万人の日本人捕虜のうち、20万人が死亡、または行方不明になったという信じられないような事実に呆然とした。
戦争中に無くなったのではない。戦後にだ。
過酷な労働に耐えかねて、自らの指を切り落とした捕虜。
発狂した捕虜。
その一方で、コミュニストとして洗脳されていった捕虜。
こんなソ連による国家的犯罪に、どうして日本は抗議の声を上げることができなかったのか分からない。
単に私の勉強不足、知識不足と言われてしまえばそれまでなのだけれど。
今までシベリア抑留と言えば、私の好きな画家のひとり、香月泰男さんのシベリア・シリーズくらいしか知らなかった。
「主人は口下手でしたから、シベリアでの体験は絵で語るしかなかったのではないでしょうか」
とおっしゃった香月夫人のお言葉が思い出された。
今秋、唐沢君主演でドラマ化されるという不毛地帯。
ドラマでは主人公の第二の人生、商社マン時代がメインで描かれるのかな?
殆どテレビを見ない冬の星ですが、このドラマは楽しみに待ちたいと思います。
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