清志郎が死んじゃってから1週間。


私が中学生だった頃、RCサクセションの「トランジスタラジオ」が大ヒットして、あの頃の清志郎はとってもカッコ良かった。


私が高校生だった頃、教授と歌った「いけないルージュマジック」がチャートのトップになって、あの頃の清志郎はものすごくカッコ良かった。


私が社会人になった頃、清志郎の熱狂的なファンだった先輩に連れられて初めて見に行ったRCのライブ、あの頃の清志郎は日本のロックンロールキングで、そりゃあもうカッコ良かった。


カッコよさと可愛らしさが同居した人だった。


ナイーブで繊細な表現者だった。


RCのライブ、ソロになってからのライブ、20代の頃は毎年のように見に行っていたのに、いつの間にか彼の音楽を聴く時間が減っていき、そして今になって深く、深く、後悔するのだ。


どうしてもう一度だけでも、生で彼の歌声を聴く機会を持たなかったのだろうかと。



お別れは突然やってきて、すぐに済んでしまった。


検視官と市役所は君が死んだなんて言うのさ。



彼が歌う「ヒッピーに捧ぐ」を、もう一度聴きたい。一緒に声を張り上げて歌いたい。


でもきっと泣いちゃって、泣いちゃって、歌えないだろうな。