(所沢 前編から続く)

 

所沢航空発祥記念館

所沢航空公園の中にある所沢航空発祥記念館。

入場料が520円という安さながら、中はもう見どころたくさんです!
飛行機好きの子供なら、ここで一日中キャーキャーいいながら遊べると思う。
fuyunoA&Bは子供ではありませぬが、十分キャーキャーいっておりました(笑)。
 

所沢は

  • 日本で初めて飛行場ができた
  • 初めて飛行機が日本の空を飛んだ
  • 国産飛行機が初めて飛んだ
  • 気球隊が初めてできた
  • (悲しいけれど)日本初の航空殉職者が出た

と、日本の航空史における「初めて」尽くしが詰まった場所が所沢で、その所沢にある所沢航空発祥記念館は、名前のとおり、航空の歴史を通して知り、見ることができます。


ビルマの通り魔、一〇〇式司偵

そして、私達が訪れた時は一〇〇式司令部偵察機(通称が一〇〇式司偵)の特別展示もありまして、満足、満足でした。

一〇〇式司偵は海軍ではなく、陸軍が作った偵察機で、司令部のために偵察する戦略機です。

レーダーとかろくになかった太平洋戦争の時代、敵の戦力やどこにいるのか探るために偵察任務がとっても重要でした。偵察を怠ったり、失敗すると、珊瑚海海戦やミッドウェー海戦のようなひどい目にあう・・・。ひろーい海を偵察しなくてはならない海軍が偵察機を発展させそうなものですが、陸軍の方が偵察機の重要さに目をつけたのが早く、高性能の司偵機を作っていたのでした。

海軍も戦争後半、彩雲とか優秀な偵察機を作ったのだけど、海軍の場合、スピードが出て、偵察もして、空戦もして、爆撃もできたらいいな、空戦フラップもつけちゃおう~みたいな、多機能を求め過ぎたのかも・・・。
 

一〇〇式司偵は司令部のための情報収集という目的に集中する「戦略偵察機」であり、当時世界でも斬新なアイディアで作られた機体です。陸軍さんも、なかなかやるのう~。製作は三菱。、その優秀さゆえに、海軍もこの一〇〇式司偵をたびたび借りています。
 

でも、内密行動、マル秘な偵察行動が多かったから、どこでどういう功績をあげたのか、はっきりしないところもあるのだけれど。陸軍の偵察機だったから、蘭印とよばれたインドネシア・ビルマ・フィリピンあたりの敵基地の隠密強硬偵察に何回も成功しています。連合軍からはかなり恐れられたようで、つけられたニックネームが
 

ビルマの通り魔
写真屋ジョー
空の百合
地獄の天使
 

・・・いや、マジか!?( ;∀;)

連合軍のネーミング、センスあるのか、ないのか、びみょう~・・・。

「空の百合」っていうのは、一〇〇式司偵って、とても美しい機体だったそうなんです、下から見上げると。
 

その一〇〇式司偵の歴史を特集展示してくれていたのですが。

展示がすごく面白かったのですが。
ライトがあたって、写真がテカリ・・・。撮影がうまくいかなかったので、載せられる写真が少ないです・・・。

仕方ないから、Wikiさんからお借りした写真を載せます・・・。

↑一〇〇式司令偵察機。

 

個人的に盛り上がったのが、方眼ノート。


一〇〇式司偵の搭乗員たちが書いた記録が展示されていたのですが、方眼なんですよね。やっぱり、ノートは方眼よね。私はノートは必ず方眼タイプを使っているので、一〇〇式司偵の搭乗員達も方眼ノートを使っていて、嬉しくなりました。しかし、搭乗員の方って、字がきれいだなあ・・・。

日本の航空史展示
 

そしてアンリファルマン機で初めて日本の空を飛んだ徳川好敏少尉とファルマン先生の写真もあります。

これで空飛ぶって、相当コワイですよね・・・。

 

不幸にも日本初の航空殉職者になってしまった木村・徳田両中尉の遺品や写真も展示されています。
 

それから歴史をたどるコーナーでは、この地に初めて置かれた陸軍気球隊の看板も。

飛行機がモノになる前は、空からの偵察って気球隊が担っていたそうなんです。
 

館内には様々な飛行機が所狭しと並べられ、吊るされ、飛行機好きには狂喜乱舞の世界です。
中には搭乗員席に座れる機もあり。

 

私が飛行機に夢中になっているうちに、ふっと気づくとfuyunoBがいない。
どこにいったのだ?と思ったら・・・。

スペースウォーカーに並んでいた。小さい子供達に混じって・・・(苦笑)。

スペースウォーカーは、無重力体験装置で、
①地球脱出
➁月面探検
➂宇宙探険
の3つのコースから選んで、無重力状態を体験するというアトラクションで(子供達に)大人気なのですが。
fuyunoBは年甲斐もなく、20分も列に並び、「宇宙探検」コースを体験しておりました・・・。

 

 

他のコースもやりたいというfuyunoBを押しとどめ、ちびっこ達が順番待っているじゃないと、スペースウォーカーからやっとこさ引き離した次第であります・・・。
fuyunoBによると、このスペースウォーカー、相当面白いらしいです。

航空発祥記念館の展示と、航空記念公園の各所にあるアイテムがリンクしているので、先に記念館を見て情報を収集してから、公園のアイテムを見た方がいいかなと思いました。
私達は逆だったけれど。

航空公園駅
記念館を出て、航空公園駅に向かうのですが、まだまだ飛行機アイテムは盛沢山です。
航空公園駅前にはYS11型機がどーん!と展示されているし。
 

あちこちに、飛行機アイテムがあります。

 

航空公園駅の時計まで飛行機!

 

そして、航空公園駅に入っているパン屋さんが~アンリ・ファルマン!


売っているお菓子がファルマン!


駅の2階に入っているカフェの名前もアンリ・ファルマン!


いやいや、すごいぞ、所沢。
 

でも、まだ、終わらないのです。
駅のホームに入ると~壁面にも飛行機です。


所沢市の飛行機愛がすごい。
私達はなかば呆然としつつ、航空公園駅を後にしました。

 


 

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