朝、虫刺されに気づいたけれども、ムヒがなかったので仕方なくマキロンを垂らした。

少し沁みて、かゆみが収まった気がした。


いつのマキロンなのか定かでない。

おそらく数年前のものだろう。開封済みだ。


会社でかゆくなったら嫌だなと思い、マキロンをカバンに放り込んだ。


バス停でバスを待つ間、本を読もうと取り出したらなぜかビショ濡れになっていた。

しかも消毒液のかほりがする。


マキロンがダダ漏れになっていた。


「パチン」というまでしっかりキャップを押して閉めた。

マキロンはすっかり軽くなっていた。


ダミアンの呪いではないかと思う。