「キャビン」を見てきました。
監督:ドリュー・ゴダード
脚本:ドリュー・ゴダード、ジョス・ウェドン
出演:クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、フラン・クランツ、ジェシー・ウィリアムズ
◆お話
湖のほとりにある山小屋に、学生が5人週末を過ごしに来てえらいめにあうことに。
その様子をモニターしている謎の組織。その目的とは。
学生さんたちは無事生きて帰ることができるのか。
なんてありがちな設定なの! と思うでしょう。
でも、それは「下敷き」なんだな。
ストーリー構成についてはあんまり書きませんけど、サイトに「定番を打ち破るマルチ・レイヤー・スリラー」とあるとおり、「すさまじい目に遭うと思っていたら操っていた人間がいた。その人間たちも××だった」というところで、マルチレイヤーではあります。
とはいえ、ストーリーが「定番を打ち破」っているかというと、そこまですごい感動はなかったので、あおり文句に期待しすぎないほうがいいかもしれません。
いろいろつっこみたいところはあります。どうやって山小屋に行かせたのか、なんでシナリオ通りに死んでいかないといけないのか、その他もろもろ細かいところはよく分かりません(笑)
でも、そういうところも含めてB級ホラーの雰囲気は十分に味わえますし、ラストあたり、力技でガンガン押してくるのも楽しい。
こう、エレベーターがチーン、で、血がどばーっというところなんて、清々しかったです。
それに、研究所のおじさんたちがいい味出していました。学生たちがひどい目に遭うようにしむけ、賭けまでしながらどこかで後ろめたさも感じていて、「上」のことは怖がっている、そのへんにいるおっさんでした。
山小屋の地下室の小物なんかが綺麗で、怪物の造形もそれっぽく(B級で)、箱(これもキャビンなのかな)にいろいろな怪物が入っている映像も面白く、真面目に作ってありましたが、あの壁画はもう少しなんとかならなかったのか(笑)
ラストにビッグゲストが出てきます。『宇宙人ポール』でもそうでしたが、あいかわらずオイシイというか体当たりな役どころでした。
というわけで、B級ホラー好きのあなたはぜひ。
そうでなくても、ホラー耐性のある方は、ブッ刺されるところなんかは目をつぶっててもいいから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。