ルーパーを見てきました。


http://looper.gaga.ne.jp/


監督・脚本:ライアン・ジョンソン

出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント


お話:タイムトラベル技術が確立されている未来から、犯罪組織が消したい人間を過去に送り込んでくる。ジョー(コセフ・ゴードン=レヴィット)は、そうして過去に転送されてきた人間を待ち構えてブッ殺すのを生業とする「ルーパー」であった。

 ルーパーは送られてくるのが誰であっても始末しなければならないのだが、未来の自分が転送されてくる可能性があることもあらかじめ知らされている。未来の自分は大量の金塊を身に着けてやってくる。その金塊を見て、ルーパーは己の人生が30年後に終わることを知る(これをルーパーたちは「ループが閉じる」という)。

 そしてある日、ジョーの前に、未来の自分(ブルース・ウィリス)が現れるのだが……。


衝撃のビフォーアフター! まさか自分が30年後こうなるとは思わなかったぜ!


 という話ではもちろんありません。


 えーと、まず。


 タイムトラベルものだと銘打たれているので、なんかルールがあるんだろうなと思っていったわけですが、特になかったです。

 現在の自分と未来の自分が出会っても、ふれあっても、何しても大丈夫。

 「ルーパー」の名のごとく、ループするわけなのですが、ジョーの場合、未来から送られてくる自分を殺すことに失敗する。

 この時点で未来の自分に何らかの変化が出そうなものですが、特にない。

 タイムトラベルものってどう辻褄を合わせるかがとても難しいと思うのですが、そういうところが気になる方にはあんまりお勧めできないかも。

 「まあいいや」と適当に見てください。


 ジョーは「未来から送られてくる人間が誰であろうと始末する」のが仕事なのですが、未来から自分が送られてきたらそりゃまぁどうしようと思いますよね(本来、殺すまではわからないようになっているのですが、ジョーの場合は違っていた)。

 そのあたりの葛藤がメインなのかと思っていたら、これまたそうでもない。

 若いジョーはなんとか未来から来た自分を殺そうとし、未来から来たジョーは犯罪組織のボス(「現在」ではまだ子ども)を見つけ出して殺そうとする。

 同じ人間にもかかわらず、まったく別の人間のようで、それはとても面白かったです。


 立ち向かうべき 「悪」というものがありそれを倒すべく奔走する話ではなく、現在の自分が正しいと思うこと、未来の自分が救いたいと思う人、それが両方を満たすようには成り立ちえないときに、どうするか。

 お話としては面白かったと思います。


 でも。


 長い(実際長いし、長く感じた)。もう少しぽんぽん進んでほしかったな。

 あと、子供の顔が怖すぎる。超能力が唐突な感じで、SFというよりはオーメンでした。


 この話の「現在」がすでに2040年頃と未来の話なのですが、田舎の様子があまり変わっていないのも逆に説得力がありました。

 アンティークな時計とか、アナログな銃とかも良かったです。


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