お久しぶりです。


 スノーホワイト を見てきました。


 監督:ルパート・サンダース

 出演:クリステン・スチュアート、シャーリーズ・セロン、クリス・ヘムズワース

 公式サイト:http://www.snowwhite-movie.jp/


 スノーホワイト、つまり白雪姫のお話。

 以下、ネタバレ含みます。


<あらすじ>

 ・かわいい女の子(スノーホワイト:クリステン・スチュアート)が生まれる

 ・母親の女王様が亡くなる

 ・謎の軍隊が攻めてくる

 ・王様は謎の軍隊を撃退し、捕虜になっていた美女ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)を助ける

 ・王様はラヴェンナに一目ぼれ。翌日結婚する(早

 ・ラヴェンナは初夜に王様を殺す(スゲェ…)。謎の軍隊はラヴェンナのはかりごとで、実は自作自演乙だった

 ・お城は陥落、王の腹心のハモンド公爵とその息子ウィリアムは逃げ延びるが、スノーホワイトは塔に幽閉されてしまう

 ・が、逃げ出す

 ・逃げる

 ・逃げる

 ・ウィリアムと再会するが、ラヴェンナに騙されスノーホワイトは毒りんごを食べてしまう

 ・×××のキスで目が覚める

 ・戦う

 ・勝つ

 ・終わり


 真ん中あたりちょっと飽きてしまいましたが、それなりに面白かったです。

 『もののけ姫』と『ジャンヌ・ダルク』をちょっとずつ楽しめる感じで。

 ディズニーの明るい童話の雰囲気とは正反対で、街は汚く、人々は貧しく、森は暗く薄気味悪い。魔女は思い切り残酷で、スノーホワイトは剣を持って戦う。中世風の舞台設定でした。

 で、お姫様と王子様のラブストーリー仕立てにはなってなかったので、それはあんまり期待しないほうがいいかも。


 薔薇のとげが刺さったくらいであんな「ぼたっ」と血が落ちるものなのかしらとか、長いこと塔に閉じ込められてた女の子があんなに元気いっぱい走り回れるものなのかしらとか、ウィリアムはウィリアム・テルかとか、要するにただの甲冑少女萌えなのかとか……いろいろ突っ込みどころはありますが、いちばんひっかかるのは、ラヴェンナのほうがスノーホワイトより綺麗じゃないですか?という疑問(笑)

 スノーホワイトは、若くてかわいいけれど綺麗、美しい、という感じではなかったなぁ。


 ラヴェンナのキャラクターのほうが掘り下げられていて(すべてが描かれていたわけではないですが)、なぜ彼女があんなにも美しく若くありたいと願うのか、その動機が「女ってそういうものでしょ」というだけでなく、強大な魔力を保つため(そしてそれは復讐のため)だと理由づけられていたのが面白かったです。そう感じたのは、シャーリーズ・セロンが上手いからだと思うけど。

 ラスト近く、ラヴェンナがスノーホワイトに、彼女も自分と同じ「人を殺す(死なせる)女なのだ」という言葉を投げかけますが、その言葉をスノーホワイトがどう受け取ったのかよくわからないまま終わってしまいました。

 また、物語の最初から、スノーホワイトの心の美しさについて何度か言及があるのですが、それが優しさを指すのか強さを指すのか、なんだか半端な印象でした。


 おもに森や魔法のシーンでCGが使われていましたが、綺麗でした。この魔法の表現は好きです。


 あんまり深く考えず、舞台設定やCGや、ラヴェンナのすさまじさを楽しめばいいのかもしれないです。


 なお、この作品は三部作の一作目だそうです。もう終わり掛けにもかかわらず、思ったより人が入っていたから……ちゃんと続編は出るのかしら。

 続編が出たとして、見に行くか行かないかはその時の気分になるかも(=それほど必死に追いかけなくてもいいか、といったところ)。シャーリーズ・セロンがまた出るなら見てもいいかなぁ。


 ところで、公式サイトではウィリアムを「王子」と紹介しているのですが、公爵の息子だったら王子じゃないよね。王子ポジションかどうかも微妙だし(笑)