今さらながら、インセプションを見てきました。


監督:クリストファー・ノーラン

出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/mainsite/



◆おはなし◆

ターゲットの夢(無意識)の中に侵入し、その人物の考え(アイディア)を盗み出すスペシャリスト、コブ(ディカプリオ)。

ある任務のあと、彼はサイトー(渡辺謙)から依頼され、「インセプション(植え付け)」という超困難なミッションを引き受けることに。


コブは仲間をつのり準備を進めていくが、いざターゲットの夢に乗り込んでみると、●●●が×××で、要するにやっぱりうまく進まないんだな、これが。


果たして彼とその仲間たちは、無事にインセプションを完了し、無事に他人の無意識から現実の世界に戻ってくることができるのだろうか。



◆感想◆

おもしろかったです。私はけっこう好きです。

夢が層構造になっていて、夢の中で眠り夢を見て、より深くもぐる。

一つ上の階層での出来事が今いる夢に影響を与える、など、なかなかおもしろかった。


つくりも丁寧で、けっこう複雑といえば複雑な話ですが、「ぽかーん」とはなりませんでした。


あと、エレン・ペイジがかわいい!

トム・ハーディーもかっこいいし。

ジョゼフ・ゴードン=レヴィットもよかった。


役者は良かったです。


終わり方も、悪くないと思いました。


まぁ、いいところはそのぐらいかな。



まず、予告編を見て、アイディアを盗む映画なんだと思って観に行ったのです。

「インセプション」の意味がわからなかった無知が悪いのですが(笑)

盗むというより、他人の無意識にダイブして操る、というのが主眼でした。

それと、コブが抱えている彼自身の無意識の問題と。


それからそれから、そもそも「インセプション」という行為が、最終的にターゲットにとって良い方向に進んだからよしとする、みたいにも受け取れる気がするし(エンディングの解釈次第ですが)、でもそれって要するに洗脳じゃないのですかダメでしょうという気もする。


別に映画に倫理を求めるわけじゃありませんが、そこがおざなりになっちゃうと、「結局ナンなの?」と製作者サイドに対して意見がもてないままハンパな気分で終わってしまう。


というわけで、ものすごい圧倒的なCG映像と、盗むか守るか、ドキドキのストーリーみたいなものを予想して行ったのですが、むしろ、トラウマとかそういうものがテーマの、とても真面目な映画でした。


もちろん映像はすごいし、アクションもスピード感がそこそこあって悪くはないのですが、なんかこう、うまく辻褄を合わせようとしたためか全体的にもったりした中途半端な印象でした。


つくりが丁寧なのは好感が持てますが、丁寧すぎてちょっと緊迫感がダウン。

いくら夢の階層が深くなればなるほど時間の流れが遅くなるとはいえ、バスが着水するまでが長すぎる。

それで、なんか焦れた。


最初、サイトーの夢の中から映画が始まるのですが、なぜか虎が描いてある(あったと思う)金色の襖が三方にある部屋。渡辺謙の上品な雰囲気と合ってなかった。

渡辺謙の役作りの失敗というより、異文化理解の失敗という気がする。

まぁ、夢の中だから多少ヘンでもいいんだけど。


渡辺謙といえば、「ああ、さすが渡辺謙だー」と思えませんでした。

英語に迫力がなくて。大企業のトップ、という貫禄がなかった。

外国語で演技するって難しいんだなと思った。

それに、老けメイクもおかしかった。


あと、マリオン・コティヤール。

おでこの、白毫みたいの(笑)が気になるのは私だけ?

すごくはっきりした顔立ちなので、アップになるとけっこう圧力が……。



↓なんか、データが「不明」ばっかりなんですけど、なんだこりゃ。

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