ボッティチェリといえば、『春』とか『ヴィーナスの誕生』が有名ですが、私はこの人の『受胎告知』も好きなのです。


こんな絵だよ


なんかこう、天使が愛の告白をしてて、女性のほうは「ご無体な~」みたいな(笑)


とかいってバチがあたりそうですね。


もとい、天使はガブリエルで、女性はマリア様です。


『受胎告知』のタイトル通り、

てんし「マリアはん、あんたのおなかから神の子が生まれまっせ~」

まりあ「ほんまかいなー」

っていうような絵なのです。


『受胎告知』はいろーんな画家が描いてきたシーンなのですが、ダ・ヴィンチの はやっぱり有名かな。

グリューネヴァルトのマリア様 はなんだか嫌そうに見えるのは私だけでしょうか。


宗教画って、基礎知識がないと何を描いたものなのかよくわからない、ということはあると思います。

象徴も同じです。

『受胎告知』の天使は白百合を手に持っていますね。

これは純潔を表していて、いわばこの絵の「お約束」です。処女懐胎だからね。


そんな「お約束」をとてもわかりやすく教えてくれるのが、こちらー。

一個人 (いっこじん) 2009年 12月号 [雑誌]
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写真もきれいで(ときどき解像度が低いのもあるけれど)、面白かったです。

ダ・ヴィンチから始まり、キリスト教の宗教画だけではお客の興味が保てないと思ったのか、ギリシャ神話の女神様たちのことも載っています。

ものすごい「詰め込んでくれた感」があり、専門家の先生のコメントも硬すぎず、読んでいて楽しかったです。


今回この雑誌で、ロセッティの『受胎告知』 を発見しました。なかなかステキ。


後半のほうはお値打ちワインの特集。

もう一度じっくり見てみます。